ヴィッツにターボ仕様が追加予定

トヨタ

ホットハッチ仕様のヴィッツターボが登場

2010年にフルモデルチェンジしたヴィッツにターボエンジン版が追加される予定。
排気量のダウンサイジング化と走行性能が重視される欧州では、現行ヴィッツは市場のニーズに合わなくなりつつある。
こういったことから、1.2Lという小排気量とターボ過給器を組み合わせたエンジンで、商品力を高めるということだ。
具体的な車名を挙げれば、VWポロに搭載された1.2LのTSIエンジンを意識したものになるだろう。
ヴィッツターボの投入時期は来年2012年に行われるマイナーチェンジということだ。

ヴィッツRSを超える出力と低燃費性能

ヴィッツターボは、出力120ps、10・15モード燃費25.0km/Lという線で開発が進められている。
現行のヴィッツRSのスペックが109ps、20.0km/Lであるから、加速、燃費共にヴィッツRSを上回ることになる。
もし、ターボ版で足回りをチューンしたRSのようなモデルが発売されれば、車体価格によっては現行のヴィッツRSの存在意義は全く無くなることだろう。
ヴィッツターボの車体価格はまだ明らかではないが、今年2011年末に発売されるプリウスCが150万円台ということを考えれば、それほど高い価格には設定されないはず。
ホットハッチのような、走りのいいコンパクトカーを求めるユーザーにとって、選択肢が一つ増えることになる。

ヴィッツターボの競合車種

2012年は小排気量+過給器がコンパクトカーの一つのトレンドにもなる。
このヴィッツターボの他に、国内メーカーでは日産のマーチスーパーチャージャーも発売される予定だ。
ターボとスーパーチャージャーの違いはあるが、小排気量エンジンに過給器を搭載させたコンパクトカーとして対抗となるだろう。
ただし、ヴィッツターボは加速性能を重視したことに対し、マーチスーパーチャージャーは燃費性能を重視しており、両モデルの性格の違いは大きい。
マーチスーパーチャージャーは欧州複合モード燃費でフィットハイブリッドを超える燃費性能となり、10・15モード燃費に換算すれば約32km/L程度となる超低燃費車になる見込みだ。

この他に、日本国内では車体価格がワンランク上になってしまうが、欧州ではVWポロが同サイズ、同価格帯のライバル車になるだろう。

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