ヴィッツが2014年にビッグマイナーモデルチェンジで後期モデルへ
ヴィッツは2010年12月から現行モデルの販売が行われており、トヨタの主力コンパクトハッチバック車ということで、販売台数の多い車種の一つである。しかし、トヨタ初のコンパクトハイブリッドとなったアクアの発売以降は、ヴィッツの存在感は薄くなりつつある。高価格なアクアが毎月2万台を超える販売を続けている一方で、ヴィッツは5000台を割り込む月も出てきている。トヨタ車の人気がハイブリッド車に集中する状況はしばらく続きそうである。
しかし、来年2014年の発売が予測されているヴィッツ後期モデルは、また販売台数を盛り返してくるのではないかと考える。
(写真は現行ヴィッツ欧州仕様のYaris)
ヴィッツ後期モデルは燃費性能の改善が大きな目標
ヴィッツ後期モデルは、ユーザー目線から見た場合のお買い得感も重視されるポイントとなる。
主力グレードは、エコカー減税100%対象となることが求められており、そのためにはJC08モード燃費で24.6km/Lを達成する必要がある。現在クラストップ燃費である日産・ノート スーパーチャージャーが25.2km/Lであるから、実質的には25.5km/L程度が目標となるだろう。これはアイドリングストップシステムの効率向上だけでなく、パワートレインの抜本的な改良も必要とするものになる。
ハイブリッド車を除く同クラス車で既にエコカー減税100%を達成している車種としては、このノートの他にマツダ・デミオ スカイアクティブが挙げられる。少し小さいクラスでは三菱・ミラージュも対象車だ。何れも高付加価値な低燃費技術が採用されたモデルであり、並大抵なことではその達成は難しい。
ヴィッツ後期モデルは、これまでハイブリッド一辺倒でやってきたトヨタにとって新たな挑戦となるはずだ。
(写真は新型オーリス)
また、ビッグマイナーモデルチェンジということであるので、エクステリアデザインの変更も含まれるようだ。トヨタの新しい顔になりつつあるオーリス系統のデザインがヴィッツ後期モデルのフロント部分に採用されるだろう。