トヨタの新型SAIは、ホンダの人気ハイブリッドセダンのデザインを参考にした?
トヨタ・SAIが2013年8月29日にマイナーモデルチェンジを受けた。
SAIは2009年にトヨタ初のハイブリッド専用セダンとしてデビュー。今年2013年は発売から4年目を迎えるということで、後期モデルへと切り替わった。今回の改変はフロントマスクの変更を含めた大掛かりなものであるが、これが新型アコードを相当意識したと思われるデザインで興味深い。
下の写真は新型アコードハイブリッド。ヘッドライトとグリルのデザインに注目。
こちらはホンダの次世代オープンスポーツコンセプトのEV-STER。こちらのほうが近いか。
新型SAIは燃費性能が向上、オリジナリティのあるデザインも採用
ただし、新型SAIはこれらホンダ顔を丸パクリしたというわけでもなく、独自性のあるデザインも組み込まれている。特にセンターにエンブレムを配した左右連結の横長ランプは新型SAIのアイデンティティと言えるだろう。リアコンビネーションランプについても共通のアイデアが採用されている。
今回はマイナーチェンジということであるからサイドのデザインは従来通りプレーンな印象。そこにアコードのような鋭いキャラクターラインは無い。新型になったとは言えSAIがコンサバティブに映る所以は、このあたりにあるかもしれない。
燃費性能についても改善があり、JC08モード燃費は21.0km/Lから22.4km/Lと約6%の向上を果たしている。しかし、リチウムイオンバッテリーを搭載したアコードハイブリッドのJC08モード燃費30.0km/Lには遠く及ばない。
一方で新型SAIの車両価格はエントリーグレードのSが321万円からとなっている。アコードハイブリッドの365万円からと比較すると、なかなか競争力のあるプライスと言えるだろう。