プリウスプラスが発表された。人気のハイブリッドカー、プリウスの7人乗りミニバンだ。
五人乗りプリウスワゴンのプリウスVが先立って発表されていたが、これに3列目シートをプラスしたのが、プリウスプラスだ。
リアハッチにも「PURIUS+」というエンブレムロゴが付いている。
プリウスプラスはエクステリアに新しさがないのが残念
プリウスプラスはウィッシュハイブリッド風?
プリウスプラスは最新のハイブリッドエンジンを採用しているものの、クラス的にはウィッシュとかぶってしまう。デザインがある程度似てしまうのはしょうがないだろう。
しかし2003年登場の、旧ウィッシュに似てしまうのはいかがなものか。最新なのにどうも古臭く感じてしまうのはこのためか。
カルディナにも似ている
次にプリウスプラスのサイドリアに目をやるとカルディナを思い出す。
カルディナといえば、2002年-2007年に販売された、中途半端に古いステーションワゴン車。
どうしてまた古い車のデザインばっかり引っ張ってくるのか。意味がわからない。
ハイブリッドでなければ、まず売れない
現行のプリウスに近いフロント部分は同名車種なのでまだわかる。
それに、昔のトヨタ車をそっくりそのまま足して割ったようなデザインは残念だ。
せめて現行車種からのデザイン流用をして欲しいものだ。
これから新車を買う側の身にもなれば、高いお金を出して1世代前のエクステリアでは萎えてしまう。
プリウスプラスは売れるか
予想価格は希望的観測も含めて、249.8万円。この価格なら間違いなく売れる。
フィットハイブリッドの登場で、現在の販売台数ランキングではプリウスは2位に甘んじている。
プリウスプラスの販売時期には間違いなく、1位に返り咲くだろう。
ただし249.8万円はあくまで希望的なもの、実際は260万を超えるような気がする。
リチウムイオン電池搭載の、上位モデルが300万~との噂も。
安いニッケル水素電池タイプも出してくれないと庶民には厳しい。
燃費性能の魅力が最も映える
プリウスプラスとライバルとなるウィッシュなどの小型のミニバンクラスは意外と燃費が良くない。実燃費では11km/L程度のドライバーがほとんどだ。
渋滞や街乗りが多いと10km/Lを下回ってしまう場合も少なくない。
プリウスプラスはこれまでの比較対象にされていた車種に比べると、もっともハイブリッドによる低燃費効果が顕著に出てくる可能性を秘めた車だ。
例えば、フィットに対するフィットハイブリッドは、ほとんどのドライバーはハイブリッドエンジンの価格増分を低燃費効果による燃料費削減で取り返すことができない。コンパクトカーの燃費性能はそもそも良いので、ハイブリッド化による恩恵は大きくはならない。
プリウスは適当な比較車種が見当たらないが、それでも経済性目的なら普通のガソリン車の方がメリットが大きかったのが実際だ。
プリウスプラスに関しては、これまで燃費性能に不満があった車種との比較になる。
初代プリウスの登場でハイブリッドカーは庶民の手に届きやすいものになった。
そしてプリウスプラスの登場でハイブリッドカーは本当の意味での経済的な手段になる可能性がある。
パワーソースはプリウスと共通の予想
プリウスプラスのパワーソースはプリウスと共通の2ZR-FXE型1.8L直4DOHCエンジンが想定される。
当然、7人乗りになった分の車体重量増を伴うが、2ZR-FXEはノーマルガソリン車に例えると2.2L~2.4L相当のエンジンだと言われている。
プリウスのような余裕のある加速はできなくなるだろうが、不満を感じるドライバーは少ないはずだ。
現に7人乗りのウィッシュは1.8Lと2.0Lエンジンのラインアップなのだから。
プリウスプラスはジュネーブモーターショーで登場
既に左ハンドル版のプリウスプラスがジュネーブモーターショーで姿を見せている。
トヨタはこれまでにエスティマハイブリッドなど、比較的大きな車体のハイブリッドカーを登場させてきたが、小型ミニバンのハイブリッドは初めてとあって、ショーの中でも人気を呼んでいた。
これでプリウスファミリーは現行のプリウス、ハッチバック版のプリウスS、ステーションワゴン版のプリウスV、今回ミニバンのプリウスプラスとラインアップを揃えてきた。
日本国内の新車販売時期は2011年のゴールデンウィークには間に合わせたいところだろう。
世界販売され爆発的なヒットが予想される車種である。
これからの新車情報が楽しみな車種である。