プリウスCは2011/12予定のヴィッツ級ハイブリッド

トヨタ

コンパクトハイブリッドのプリウスCは2011年12月のデビュー予定

トヨタはCセグメントカーのプリウスを世界的にヒットさせたが、コンパクトカークラスのハイブリッドカーをラインアップとして持っていない。このカテゴリーへの新車投入が急がれる。
というのも、ホンダがフィットハイブリッドを発売したことで、人気を先行されてしまっている背景がある。

プリウスCの当初のデビュー時期は2011年の12月を目処としていたが、これに間に合うかどうかは震災の影響もあり微妙だ。
だが、部品供給の問題で生産面では大きな遅れを取ってしまったものの、新車開発については大きな影響がなかったとも聞いている。
7月には生産力が大幅に改善し、11月には通常操業に戻るとトヨタは見通しを立てており、上半期の落ち込みを取り返すべくプリウスCを予定通りの日程でデビューさせる可能性も残されている。

アメリカでの名称はプリウスC

トヨタのコンパクトハイブリッドは、これまでヴィッツハイブリッドなどと噂されることもあったが、北米市場での名称はプリウスCとして決まりそうだ。
日本での名称は未定であるが、コンセプトモデルのエクステリアが新型のヴィッツと違いすぎているため、ヴィッツハイブリッドという名称では、もはや違和感がありすぎるだろう。
日本での名称はもプリウス○○というように、プリウスファミリーとなる可能性が高い。

車体サイズは新型ヴィッツに近い

プリウスCのボディサイズは全長3895mm、全幅1695mmとヴィッツに近いサイズになる。
ただし、全高に関しては1400mmで、これはヴィッツよりも10cm以上低い。
全高が低い分、少し小さく見えるし、室内も広々感という意味では物足りないものになるだろう。
トヨタのコンパクトカーラインアップの中では最もスポーティーなエクステリアになることが予想される。
ホイールベースは2550mmでヴィッツより4cmキャビンスペースに余裕ができる。天井の低さからくる窮屈感をある程度解消できそうだ。
プリウスC プリウスC(ヴィッツ級ハイブリッド) プリウスC(ヴィッツハイブリッド)

先代プリウスのハイブリッドシステムを改良

プリウスCのパワーソースは、先代にあたる2代目プリウスのものを一部改良しつつ流用することがほぼ決まっている。
Cセグメント車の2代目プリウスと比較してプリウスCは車体重量がかなり軽くなるので、モーター出力は控えめとなる見込みだ。
エンジンは排気量1.5LのINZ-FXE型、モーターは出力を下げて40psのものが採用される。
ヴィッツのエンジンラインアップが1.0L、1.3L、1.5Lであることと比較すると、かなり余裕のある加速感が期待できそうだ。
プリウスCのバッテリー容量は2代目プリウス比で20%以上削減され、プリウスCの車体重量に合わせたセッティングになる。
このことはコストダウンの効果も期待できる。

車体価格は150万円台、10・15モード燃費44.0km/L

プリウスCの車体価格はベースモデルで150万円台が予定されている。
また、10・15モード燃費44.0km/Lを目標に開発されている。
これらが実現すればフィットハイブリッドの10・15モード燃費30.0km/Lをはるかに凌ぐ燃費性能を持つ車が、ほぼ同じ値段で買えることになる。
この条件では、もはやフィットハイブリッドを買う人はいなくなるのではなかろうか。
ただし、プリウスCは実用性よりもエクステリアの美しさに重点を置いた車種になりそうだ。
客室と荷室の広さやシートアレンジなどの使い勝手については、フィットハイブリッドの方が優れるだろう。

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