プリウスα7人乗り vs エスティマハイブリッド/HVミニバン比較

トヨタ

3列シートのハイブリッドミニバン、プリウスαとエスティマハイブリッドを比較

震災後デビューしたプリウスαの人気は高く、今からの発注では納車は来年の春になるという。
中でも7人乗りプリウスαは3列目シートを持つハイブリッドミニバンということで注目度も大きい。
今回は同じハイブリッドミニバンとして従来からラインアップされているエスティマハイブリッドと比較してみる。
車体価格は7人乗りプリウスαが300万円~、エスティマハイブリッドが376万円~。
価格差76万円は小さな額ではないが、広い3列目、4WD駆動など値段なりのアドバンテージがエスティマハイブリッドにはある。
本当に3列目シート車を求めるなら中途半端なプリウスαよりもエスティマハイブリッドの方が後悔が少ないだろう。

圧倒的な広さのエスティマハイブリッド

7人乗りプリウスαはステーションワゴンタイプの5人乗りプリウスαに、補助席として3列目シートを追加したモデルとなっている。
これに対し、エスティマハイブリッドは本格的なミドルクラスミニバン。
エスティマハイブリッドの全高は1760mmでプリウスαと比較して185mmも高く、全長は4800mmで185mmも長い。
プリウスαで余裕のあった2列目シートはエスティマハイブリッドでは頭上、足元の空間ともさらに広々。
3列目シートは短時間乗車前提で作られていたプリウスαの「補助席」に対し、エスティマハイブリッドは皆でロングドライブに出かけられる余裕のスペースがある。
3列目シートを収納して、荷室として使う場合も使い勝手の差を大きく感じる。

4人以下乗車メインならプリウスαの方が扱いやすい

エスティマハイブリッドは重心が高いため、走行安定性や乗り心地のバランスは、プリウスαのような重心の低い車種と比較して劣ってしまう。
これについてはハイブリッドカーに関わらず全高の高いミニバン共通の特性なので致し方ない。
特にプリウスαはサスペンション周りについて、ハッチバックのプリウスと比較してもコストが掛かっており、より上質な仕上がりになっている。
走行安定性についてはプリウスα > プリウス > エスティマハイブリッド ぐらいの差があると思ってもらっていい。
また、ボディが一回り小さいので運転のしやすさもプリウスαが勝る。

ほとんど使われることのない3列目シートのためにミドルクラスミニバンを所有するのは重荷に感じるユーザーも多いだろう。
3列目シートは補助席として割り切れるなら、小回りが利き、乗り心地もいいプリウスαの選択がベストと感じる。

エスティマハイブリッドは4WD

エスティマハイブリッドは駆動方式が4WDとなっている。
前輪についてはエンジンからのトルクに電気モーターのアシスト加わり、後輪は電気モーターだけの力で駆動する仕組み。
プリウスαは4WDの設定が無い車種であるので、4WD車が必要なユーザーにとっては、エスティマハイブリッドは選択肢の一つになるだろう。

エスティマハイブリッドのオマケ機能「電源車」

自動車本来の性能とは離れるが、エスティマハイブリッドには100ボルト1500Wの電源供給が可能なシステムが備わっており、アウトドアだけでなく災害時には電源車としての使用も可能だ。
ガソリンが満タンであれば、30時間以上の電力供給が可能になっている。

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