新型プリウス・プラス(7人乗り)とプリウスワゴン(5人乗り)のグレード構成
7人乗りのミニバンタイプのプリウスプラスと、5人乗りのステーションワゴンタイプのプリウスワゴン(プリウスアルファ)のグレード構成と車体価格の概要が明らかになった。
ミニバンとワゴンの新型プリウスの正式名称は現在も未定のまま。
プリウス・スペース・コンセプトという名称でモーターショーに出品されたこともあった。
グレード価格表
7人乗りプリウスの価格
7人乗りのプリウス・プラスは上級グレードのGのみの設定となる。
これにエアロパーツやインチアップされたタイヤを装備したGツーリングセレクションが加わる。
SL、S、Sツーリングセレクションの相当するグレードは、7人乗りのプリウスプラスには設定されない。
リチウムイオン電池が採用されているのも、プリウスシリーズの量産モデルとしては初めてとなる。
以前から7人乗りプリウスは300万円ぐらいと情報が流れていたが、そのまま300万円の設定となった。
ただし、上級グレード「G」であることや、リチウムイオン電池が採用されていることを考えると、割高な価格設定とは言えない。
リチウムイオン電池は高価なので、下位グレードでは採算が合わない。そのため「G」「Gツーリングセレクション」のみのグレード設定となっている。
トヨタ的には価格を気にする人は、ウィッシュを買ってくださいということなのだろう。
5人乗りプリウスワゴンの価格
プリウスワゴンはボディ形状は7人乗りのプリウスプラスとほぼ共通。
3列目シートがラゲッジルームになっていることと、従来からのニッケル水素電池が採用されている。
現行のノーマルプリウスのステーションワゴンタイプと思っていただければいい。
グレードラインアップはSL、S、Sツーリングセレクション、G、Gツーリングセレクションと幅広く設定され、より買いやすくなっている。
プリウスと同じく廉価グレードがあるのは、ユーザーの裾野を広げそうだ。
ノーマルのプリウスとの価格差は簡単に言ってしまえば、30万アップといったところ。
30万円高は結構な値段である。
広いトランクルームにそれなりの必要性がなければ多くのユーザーは普通のプリウスを選ぶだろう。
従来のプリウスのトランクルームも普段使いでは十分と感じているユーザーが多いのだから。
震災の影響でプリウスワゴン(5人乗り)とプリウスプラス(7人乗り)の発売予定は未定
当初は4月の販売予定であったが、震災の影響でトヨタの生産は限定的なものになっている。
堤工場とトヨタ自動車九州でプリウスとレクサスのハイブリッド車種の生産が細々と行われている。
部品供給が十分でなく、本格操業に戻るのは時間が掛かりそうだ。
自動車は2万点から3万点の部品で出来ており、一つでも欠けると生産が滞ってしまう。
被災の激しかった東北地域では、自動車用電子部品の生産拠点が多く存在する。
これらの工場の復旧を待つしかないだろう。
新型プリウス予想発売日は?
新型の7人乗りプリウスはゴールデンウィーク前のデビューが延期になってしまったが、次の商機になるのは、夏のボーナスシーズンだろう。
震災後の新車デビュー一番乗りは、明るいニュースとして話題を集めそうだ。