次期マークXは2015年発売に延期、ターボエンジン開発に遅れ
次期マークXはFF化し1.4Lターボエンジンにダウンサイジングされると話題になっていたが、さらに具体的な情報が入ってきた。
トヨタの燃費型ターボエンジンの生産ラインは愛知県の三好工場に設置される計画となっているようだ。
そして現在1.2L、1.4L、2.0L、2.5Lの4つの排気量をメインに燃費型ターボエンジンの開発が進められている。しかし、これらの進捗はいずれも当初の計画よりも遅れているということ。次期マークXは2014年のデビューとされていたが、1年遅れ2015年となる可能性が高くなった。
次期マークXのエンジン候補に2.0Lターボが浮上
次期マークXの排気量としては、1.4Lが採用されるとされていたが、2.0Lターボの存在が明らかになった今では、1.4Lと2.0Lの両方がラインアップされるという判断が妥当だろう。次期マークXの上級モデルに相当するものとして2.0Lターボの採用が予測される。
また最小排気量の1.2Lターボエンジンは、日産ノートのHR12DDR型に対抗するコンパクトカー向けのエンジンとなる。こちらは具体的な搭載が決まりつつあり、2013年にはヴィッツターボの市販化が確実視されている。ただし、1.2Lターボエンジンはトヨタで自社生産されず、他社からの購入になるという話だ。主力コンパクトカーのターボエンジンすら自社生産できないということで、マークX向け燃費型ターボの開発も相当難航しているというトヨタの事情が浮かび上がってくる。
トヨタはこれまでハイブリッド関連に資本を集中させ技術開発を行なってきた。次世代燃費技術の一つの形としてターボエンジン+ハイブリッドというモデルがあり、ここにきてようやくターボについて本格的に動き出したというのが実情だろう。
写真は現行マークX。2012年8月にマイナーチェンジを果たし、後期モデルの販売が始まった。