トヨタ二世代イストは北米仕様のサイオンxDの国内モデルである。コンパクトカーとSUVの間をつなぐクロスオーバーのカテゴリーから登場した先代イストからフルモデルチェンジを果たしP110型として2007年デビューした。
先代のイストは大ヒットモデルとなったが、二代目はサイズと価格がワンランク上がり、販売台数的にはやや落ち着いたものとなっている。
二代目ヴィッツのプラットフォームを採用し、ホイールベースはそのままで幅を広くしたものを使っている。
少々頼りなかったヴィッツの土台の上にさらに大きなSUV風の車体が載ったことによる乗り心地、運転のしやすさはどんなものかレポートしてみる。
トヨタ新型イストの長所
ラゲッジスペースはやや大きめ
荷室の容量はこのクラスの中で大きい方である。後席もスライドできるので、人も荷物もたくさん積載することができる。SUV風といっても大きく見えるだけで、実際コンパクトカーのサイズであることを考えると良く出来ている。
トヨタ新型イストの短所、欠点、弱点
乗り心地はいまいちかも?
やはりヴィッツのベースに大きなSUV風の車体を載せて、さらにタイヤは16インチとくれば乗り心地ははっきりいって悪い。足回りはヴィッツに比べるとやや硬めセッティングされているが、ハンドリングはドライブを楽しめるレベルではない。もちろん普通に運転できるし、道具と割り切れば何ら困る事はない。
シートは
やや高い価格設定のわりには、標準的なコンパクトカーのシートである。ただ、前席のサイズはやや大きめに作られている。
後席は座面長が短めでクッションも薄く、ロングドライブは若者でなければつらいだろう。空間的な広さは十分であり、コンパクトカーにありがちな閉塞感はない。停車しているときの居住性は文句ないだろう。
新型イストの実燃費(110型)
1.5,CVT,FFの条件では12~16km/Lの報告が多いです。1.5,CVT,4WDの条件では少々悪化し、10~12km/L程度の報告が多いです。
カーオークション中古車相場結果
イスト1.5Lエンジン1NZ-FE搭載モデル
すべて、2010年10~11月の落札結果で2年落ち中古車となる。
イスト 150G 2007年式 NCP110 ブラウン 評価4.0点 49,000km … ¥1,090,000-
イスト 150G 2007年式 NCP110 グレー 評価4.0点 22,000km … ¥1,178,000-
イスト 150G 2007年式 NCP110 パープル 評価4.0点 22,000km … ¥1,075,000-
イスト 150X 2007年式 NCP110 ブラック 評価4.0点 42,000km … ¥928,000-
イスト 150X 2007年式 NCP110 ホワイトパール 評価4.5点 35,000km … ¥873,000-
タマ数は多めであり、ボディ色、グレードもある程度選べます。
イスト1.8Lエンジン2ZR-FE搭載モデル
2010年10~11月の落札結果です。
イスト 180G 2007年式 ZSP110 グレー 評価4.5点 20,000km … ¥1,004,000-
イスト 180X 2008年式 ZSP110 シルバー 評価5.0点 24,000km … ¥920,000-
タマ数は少なめです。1.8Lエンジンですが人気薄のため1.5Lモデルより低めか同じぐらいの相場です。
多人数乗車の機会が多い場合は1.8Lがお奨めです。
トヨタ二代目イストの故障、トラブル、メンテテンス
エンジンは1NZ-FE,2ZR-FEの二種類
先代の1.3リッターエンジンは廃止となっている。
まず1NZ-FE,DOHC,1.5LエンジンはCVTの組み合わせであり燃料消費率が最も優れている。タイミングベルト交換不要のタイミングチェーン採用エンジンであり、メンテナンス費用を抑えることができる。
そして、デュアルVVT-i装備の2ZR-FE、1.8Lエンジンは4ATとの組み合わせとなる。2ZR-FEもタイミングチェーンが使われており、後々の修理交換の出費の心配が少ない。
4WD車は電子制御カップリングを使うアクティブコントロール4WDを採用しているので、簡単にFFへの切替が可能だ。燃費を気にするユーザーも満足できる。