アルファード・ヴェルファイアのハイブリッドモデルが登場

トヨタ

燃費のいい大型ミニバンアルファード・ヴェルファイアハイブリッド

最近では燃費に対する意識の高まりで、かつてのミニバン人気は衰えつつある。
多人数乗車が必要なドライバーもウィッシュ、ストリームといったスモールミニバンやノア、ヴォクシー、セレナといったミドルクラスミニバンの選択へと移りつつあるのが現状だ。
そんな中、アルファード・ヴェルファイアのラージクラスミニバンの人気は未だ健在と言える。
今回、アルファード・ヴェルファイアがマイナーチェンジをするが、その中でハイブリッドモデルがラインアップに加わることになっている。
MC時期は当初今年2011年8月あたりとなっていたが、震災の影響で若干の遅れが生じる可能性もある。

エスティマと共通のハイブリッドシステム

ハイブリッドシステムはエスティマでも実績のある2.4Lのガソリンエンジンとモーターを組み合わせたシステムになる。
初代アルファードの時代で既にハイブリッドモデルが存在していたが、これはトヨタのハイブリッドシステムの中では第一世代にあたるTHS-C型である。
今回のMCで追加されるモデルは第二世代ハイブリッドシステムとなり、燃費性能がかなり向上することになる。
モーター出力もアップし、フロントモーターは13kWから105kWへ、リアモーターは18kWから50kWへと変更される。
これだけでも大幅なトルクアップが望めるが、さらにリダクションキア(減速ギア)を備え、低速時の加速を向上させている。
初代のアルファードハイブリッドは、まだまだエンジン出力の比率が高いパワートレーンであったが、次期モデルではよりモーターアシストの比率を高め燃費と走行性能の向上が図られている。

バッテリーもパワーアップ

パワーアップするのはモーターまわりだけではない。
バッテリーは216Vタイプから245Vタイプへグレードアップ。
さらに、可変電圧システムも備え、650Vまで昇圧させることも可能となっている。

ガソリンエンジン部分も改良

排気量は2.4Lと変わらないものの、従来の131馬力から150馬力に向上させている。
これだけの大出力化されたエンジンとモーターを装備すれば、走行性能を重視するようなユーザーからも支持を得ることができるはずだ。

4WDと2WDを切り替えて燃費走行

プリウスを代表とするハイブリッド車の多くがエンジン、モーター含めてFFの2WD駆動となっている中、アルファード・ヴェルファイアハイブリッドは4WDシステムとなっている。
発進時は前後のモーターをメインで駆動させ、低速の巡航モードではガソリンエンジンメインの2WDに切り替わる。
このような駆動方式の切り替えによる燃費向上策が盛り込まれているのも興味深い。

10・15モード燃費は19.0km/L

カタログ燃費(10・15モード)については、旧アルファードハイブリッドが17.2km/Lに対して、新型アルファード・ヴェルファイアハイブリッドは19.0km/Lとなる。
同様のハイブリッドシステムを持つエスティマハイブリッドが20.0km/Lであるから、車体重量の増加分を考えれば妥当な数値と言えるだろう。

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