次期インプレッサが2011年内にデビュー

スバル

次期新型インプレッサはレガシィ風

現行型の三代目インプレッサがデビューしたのは2007年。つい最近のように感じるが、2011年中にフルモデルチェンジすることになっている。
最近は、モデルチェンジの間隔が長くなるのが世界の自動車メーカーの傾向であるが、インプレッサに限ってはわずか4年でのフルモデルチェンジとなる。
これには理由があり、2009年にデビューした一つ上の車格にあたるレガシィのモデルチェンジが原因になっている。
レガシィは北米市場での販売に重点を置く戦略とし、ボディサイズをワンランク上げて本格的グランドツアラーとして、あるいはB4はラグジュアリーセダンとしての需要を取り込む方向に進化していった。
ただし、かつてのレガシィが受け持っていたセグメントがラインアップから消えてしまうことになり、急遽インプレッサが車格アップしてその穴を受け持つことになった。
すでに国内の販売では、かつてレガシィを選択していた客層がアテンザやアコードに流れるといった現象が起こっており、スバルはインプレッサの車格アップを急いでいた。

レガシィを意識したエクステリア

インプレッサ セダン 北米仕様

次期新型インプレッサをあまり車に詳しくない人が見れば、一目でレガシィと感じるはずだ。

ボクサーエンジンもリニューアル

1992年のデビューから、これまで大きな変更がされることのなかったインプレッサのボクサーエンジンだが、近年のユーザーが求める燃費性能を考えると、かなり時代遅れなものになっていた。
特殊な水平対向エンジンでありながらも、信頼性は高くトラブルの少なさから安心してドライブすることができたが、燃費性能は一般的な直四エンジンよりも劣っていた。
そんな中、次期インプレッサにはFB20型として新型ボクサーエンジンが採用される。
現在のところ、北米仕様の2.0Lエンジンしか発表がないが、日本市場向けに1.5Lが設定されるかどうかは難しいところ。
車体重量は最軽量モデルでも1320kgとなっており、日本市場向けも2.0Lからのラインアップになる可能性が高い。
トランスミッションは金属ベルトを使ったCVTであるリニアトロニックがメイングレードに採用される。

ホイールベースが拡大

インプレッサは室内空間の広さと言う意味では他車と比べやや窮屈な車種であった。
現行モデルの居住性は随分と改善されたが、先代の二代目以前のモデルではあまり多人数乗車したくない車だった。
次期モデルではさらに現行比で25mmのホイールベースが拡大し、さらにキャビンスペースが広々とするはずだ。
それでも、全長はセダンで4580mm、ハッチバックで4415mmと現行モデルとさほど変わらないボディサイズを維持している。
車格のアップはあくまでも質感重視で、既存のインプレッサファンを裏切らないボディサイズとなっている。

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