日産、可変圧縮比エンジン搭載のスカイラインクロスオーバーを開発中

日産

インフィニティQX50、スカイラインクロスオーバーはVC-T搭載で2018年登場

日産、インフィニティは2016年秋のパリモーターショーで、可変圧縮比ガソリンターボエンジンのVC-Tを発表していた。2018年には市販モデルに搭載される計画となっている。

(写真はインフィニティQXスポーツインスピレーション)
QX50スカイラインクロスオーバー QX SPORT INSPIRATION

このVC-Tエンジンの市販は、2018年1月の北米国際オートショーでフルモデルチェンジを受けた新型インフィニティQX50に搭載されることでの実現が予想される。可変圧縮比はアイデアとしては以前からあったが、量産車への採用はこれが初めてとなる見込み。日本市場向けにもインフィニティQX50がスカイラインクロスオーバーの車名で販売されることになるだろう。

QX50スカイラインクロスオーバー QX SPORT INSPIRATION リアコンビネーションランプ QX50スカイラインクロスオーバー QX SPORT INSPIRATION パリ2016

VC-Tエンジンのスペックは、直列4気筒の2.0Lターボで、最高出力272ps、最高トルク39.8kgfmということであった。従来のV6ユニットとのリプレースされることで、日産およびインフィニティブランドで販売される他のミドルアッパークラス車種への搭載が予想される。

小排気量版の可変圧縮比エンジンの登場も期待したい、燃費性能に貢献できれば広く普及する可能性も

VC-Tエンジンで採用された圧縮比を8:1から14:1の間でシームレスに変化できるシステムは、結果として排気量を下げることができ、燃費性能を上げる面でも有利である。

VC-Tエンジン マルチリンク VC-Tエンジン 日産-インフィニティ

マルチリンク方式が追加されたことで機構は複雑化したが、とは言ってもハイブリッドシステムに比べればシンプルでコストアップも少ないはず。今後の展開として小排気量版の登場も期待したいところで、直列3気筒の1.0L前後でNAの可変圧縮比エンジンが開発されれば、ノートなど小型車への採用で広く普及する可能性もあるだろう。

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