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セレナS-ハイブリッドは超簡易型ハイブリッド
日産の主力ミニバン、セレナは2012年8月1日にマイナーチェンジが行われ、待望のハイブリッドモデルが追加された。
2.0Lクラスミニバンで初めてのハイブリッド車ということで、人気モデルになることが予測されていたが、その受注台数が発売から約1ヶ月の9月2日の時点で12572台となっていることを日産は発表した。
このセレナS-ハイブリッドは、ハイブリッドと名乗りながらもその実態は、トヨタのTHS方式やホンダのIMA方式とは比べ物にならないほど簡易的なもの。駆動専用の電気モーターは持たずに、アイドリングストップ用の1.8kWのエコモーターで駆動アシストするという仕組みになっている。電気モーターの出力は、プリウスが60kW、フィットハイブリッドが10kW。これらと比較すれば、大型ボディのセレナに1.8kWモーターというのが如何に小さいがわかってもらえるだろう。
また、セレナSハイブリッドはニッケル水素バッテリーのような駆動専用の蓄電池は持たず、鉛蓄電池が1個追加されるといった具合だ。
セレナS-ハイブリッドの燃費性能は大したことないが、ユーザーにメリットはある
JC08モード燃費は15.2km/L。この程度の燃費性能にも関わらず、車両重量との関係で、エコカー減税率100%を達成しているのは上手い点だ。従来モデルのセレナアイドリングストップからSハイブリッド化による車両価格の上昇は、実質1万円にも満たないわけで、わずか4%の燃費性能の向上でもユーザー的にはメリットとして感じるものになっている。
ちなみにセレナのライバル、ノア&ヴォクシーのハイブリッド化も計画されており、2013年の春~夏頃にデビュー予定。こちらは高性能な本格ハイブリッドシステムの搭載で、燃費性能に期待できる仕様になりそうだ。