新型セレナに1.2LレンジエクステンダーEVの可能性、2017年初旬追加発売か

日産

新型セレナ、ストロングハイブリッド版は新開発シリーズ式ハイブリッド

フルモデルチェンジした日産の主力ミニバン、セレナが2016年8月24日に発売日を迎えることになった。半自動運転システムのプロパイロットが最大の目玉となっており、注目しているファンも多いはず。ただし、今回のフルモデルチェンジでは期待されたストロングハイブリッドモデルの投入は間に合わないということであった。

(写真は新型セレナ)
セレナ フロントグリル

日産はMR20DDエンジンとRM31モーターおよびリチウムイオンバッテリーで構成される本格ハイブリッドシステムを持っており、既にエクストレイルにおいて市販化実績がある。ただし、エクストレイルハイブリッドのJC08モード燃費は20.6km/Lとなっており、このハイブリッドシステムがそのまま車体重量が重く空力特性も劣るセレナに搭載されれば、20km/Lを下回るのは確実である。ライバルのトヨタ・ノア/ヴォクシー/エスクァイアのハイブリッドモデルは23.8km/Lであるから、少なくともこれより優れたスペックでなければ市場でのウケは良くない。

セレナ ハイウェイスター セレナ リアコンビネーションランプ

新型セレナ ハイブリッドは1.2Lの発電専用エンジンを搭載、2017年初旬に追加ラインアップ

そんななか日産では、エクストレイルハイブリッドとは別のハイブリッドシステムが開発中となっている。そのシステムは、駆動用モーターと駆動用リチウムイオンバッテリーに1.2Lの発電専用エンジンを組み合わせたレンジエクステンダー方式によるもの。別名シリーズ式ハイブリッドと呼ばれるこのシステムは、日産がトヨタのTHSⅡに対抗できる技術として注目される。2016年内に発売されるノートハイブリッドもEVシステムに発電専用エンジンを備えた構成となっており、日産の新世代ハイブリッドとしてのデビューはこちらが先となる。

新型 セレナ

ただし、ノートとセレナでは車体重量が違い過ぎる。おそらくセレナでは、モーターは新開発の高出力版になるか、あるいはリア駆動も加えた4WDになることも推測される。セレナEVハイブリッドの登場は2017年の初旬頃の見込みだ。

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