新型シーマとほぼ共通ボディのインフィニティM35hL
2012年5月、シーマが5代目のフルモデルチェンジを受けて、日産のラインアップに復活した。
北米、欧州、中国をメインとするグローバルマーケットでは、フーガをインフィニティのMシリーズとして販売している。ただし、インフィニティMは、市場によってボディサイズが違うようだ。
新型シーマはインフィニティMロングボディ仕様
写真は、北京モーターショーに出展されたインフィニティM35hL。
中国版シーマとも言えるM35hLのボディサイズは全長5095mm×全幅1845mm×全高1500mm、ホイールベースは3050mm。欧州と北米のインフィニティMシリーズに対して、全長とホイールベースが150mmのストレッチを受けたロングボディ仕様になっており、その空間の全てはB-Cピラー間の後席スペースに割り当てられている。
日本仕様のシーマは、全長5120mm×全幅1845mm×全高1510mm、ホイールベースは3050mm。ホイールベースが中国仕様のインフィニティM35hLと共通であることから、新型シーマがインフィニティMのロングボディバージョンに相当することがわかる。その他の細かなディメンションの違いは、バンパー形状や足回りのセッティングの違いによるものだろう。
インフィニティM35hLのパワートレーンは、V6 3.5Lのハイブリッドユニットを搭載している。これも日本の新型シーマと共通するもので、インテリジェントデュアルクラッチコントロールと名付けられた1モーター2クラッチ式のハイブリッドシステムが採用されている。北米仕様、欧州仕様では、この他にV6 3.0L、V6 3.7L、V8 5.6Lもラインアップしている。
中国マーケットでは、世界各国の自動車メーカーが激しい販売合戦を繰り広げている。日本勢のトヨタ、ホンダが苦戦するなか、日産は日系自動車メーカーでは唯一の勝ち組。昨年の2011年には、135万台もの販売実績をあげている。
2012年4月には、インフィニティ事業部門の本社を香港に設立するなど、今後も更なる攻勢を仕掛けるつもりだ。