RX-9は2020年の発売が予想される、コンセプトカー RX-VISIONの市販モデル
マツダは2015年の東京モーターショーで、次世代ロータリースポーツのRX-VISIONを発表していた。その市販モデルであるRX-9は、マツダの創業100周年にあたる2020年の発売となることが予想される。
RX-9に搭載されるSKYACTIV-Rエンジンは、ロータリー&ターボ&ハイブリッドの可能性
マツダが前世代のロータリースポーツであるRX-8の生産を打ち切ったのが2012年であった。その後、ロータリーエンジン搭載車はマツダのラインアップから姿を消したままの状況が続いている。ただし、RX-8に搭載された13B-MSP型を後継するロータリーエンジンとして16Xが発表されていたことから、ロータリーエンジンの開発が継続中であることが確認された。
RX-9に搭載されるロータリーエンジンはSKYACTIV-Rと呼ばれる。もちろん開発段階であった16Xの技術のいくらかが引き継がれることになるだろうが、16Xとは別の系譜で開発されるユニットである可能性が指摘されている。その根拠となっているが、2016年3月の米国での特許申請であり、これによると吸気ポートが下、排気ポートが上に配置されており、16Xを含めた従来のロータリーエンジンとは上下反対となっていることが判明した。つまりエンジンを逆さまにした状態での搭載となる。
この他、ターボチャージャーらしきものも確認できることから、SKYACTIV-Rはロータリーターボという可能性がある。
また、ロータリーエンジンのウィークポイントである低速回転域での燃費性能、出力性能の悪さは、ハイブリッド技術で克服されることが予想される。最高出力としては400psクラスに仕上げられる見込みだ。
リアトランスアクスルについても採用が決まりつつあり、エンジン搭載位置はフロントミッドシップとなるだろう。スポーツカーらしく前後重量バランスにこだわった仕上がりとなる。思い切ってリアシートが外され、2シーターとなる可能性もある。