RX-9として期待が高まるコンセプトカー靭(しなり)
RX-9の発表を待たずして、マツダのロータリーエンジン搭載車RX-8の生産が、2012年6月をもって終了する。
特別仕様車RX-8 SPIRIT Rが発売されるなど、RX-8の販売は最終段階にきている。
マツダではRX-8の販売終了後もロータリーエンジンの販売を続けるとしながらも、未だ後継車種を発表することができていない。
RX-8生産終了後は、一時的ではあってもロータリーの歴史が止まるのは確実だ。
そんななか、次期ロータリーエンジン搭載車として注目されているのが、コンセプトカーの靭(しなり)である。
この靭こそが、RX-9のボディラインとして引き継がれる可能性が高い。
RX-9の市販化が難航する原因は、ロータリーエンジンの燃費性能にある。
マツダの掲げる全モデル30%の燃費向上計画は、開発中の次世代ロータリーエンジン16Xをもってしても達成できておらず、今後さらなる技術革新が必要となっている。
RX-9はラグジュアリースポーツになる
前述のロータリーエンジンのもつ燃費性能の問題が解決すれば、RX-9の市販化は現実的になってくる。
RX-7までの軽量スポーツ路線から、RX-8では4ドアスポーツへとファン層のニーズに合わせて進化してきたマツダのロータリー。
RX-9では、ラグジュアリースポーツクーペとして進化するという。
そのコンセプトモデルこそが、写真の靭(しなり)である。
次世代ロータリーエンジン16Xの搭載には、コスト高になる燃費向上策も採用していかなければならない。
そうなると、車体価格はこれまでのような少し高めのファミリカーという範囲を超えてくるはずだ。
RX-9は、それに見合った高級感を持つ、ラグジュアリースポーツへと進化するだろう。