マツダMPVの基本性能
ミニバンでもスポーティーな走り
マツダMPVはミニバンらしからぬスポーティな走りがアピールポイントとなっている。
2.3LのL3-VE型エンジンは回転フィールもスムーズで吹けあがりがいい。
現在のラインアップでは廃止されているが、初期モデルにあったターボエンジンも評判が良かった。
エンジンが元気なだけでなく、シャーシー、ボディの剛性が高いことも特筆すべき特徴。
引き締まったボディは車体を思った通りに操れる高いレベルのハンドリング性能をもたらしている。
直進安定性も抜群だ。
MPVのオーナーからもドライブフィールについての評価は高い。
ミニバンとは思えないしっかりした走りに満足感を覚えている。
ブレーキも素晴らしい
MPVはブレーキ性能も優れている。
しっかりした足回りも相まって、緊急時も安心してブレーキを踏み込める。
車の基本性能である、曲がる、止まるがしっかりできているので、安心感を持ってドライブできる。
実燃費
マツダMPVのユーザーの実燃費は、7~9km/Lぐらいの口コミ報告が多い。
特段燃費のいい車ではないが、ラージミニバンクラスでは標準的だと言える。
トランスミッションは5ATを採用していおり、燃費に有利なCVTではない。
それでも10・15モード燃費で12.2km/L、JC08モード燃費で11.0km/Lのカタログ燃費を達成しており、ライバルのCVT車と遜色ない燃費性能になっている。
メーカー | マツダ |
モデル | MPV |
グレード | 23S |
メーカー希望小売価格 | 2,700,000円 |
年式 | 2011年 |
型式 | DBA-LY3P |
駆動方式 | FF |
全長(mm) | 4860 |
全幅(mm) | 1850 |
全高(mm) | 1685 |
ホイールベース(mm) | 2950 |
室内長(mm) | 2635 |
室内幅(mm) | 1565 |
室内高(mm) | 1210 |
車両重量 | 1740kg |
最小回転半径 | 5.7m |
サスペンション前 | マクファーソン式 |
サスペンション後 | マルチリンク式 |
エンジン | 2.3L |
L3-VE型 | |
4気筒 | |
DOHC | |
トランスミッション | 5AT |
10・15モード燃費 | 12.2km/L |
JC08モード燃費 | 11.0km/L |
マツダMPVの室内空間
室内はマツダ車の割には上質
これまでマツダ車の室内のインテリアは評判がよくないものが多かった。
ただし、MPVのインテリアに関しては、満足しているユーザーが多い。
インパネまわりや室内の上質感は車体価格を考えるとコストパフォーマンスに優れたものだ。
乗り心地がいい
MPVが選ばれる理由のひとつに乗り心地の良さが挙げられる。
単に軟らかいだけでなく、しっかりと路面に追従する足回りは、同乗者も安心感がある。車酔いもしにくい。
他社と乗り比べると、2列目シート、3列目シートと後ろにいくほどその違いを感じやすく、試乗でMPVの上質な乗り心地に気付いた人は、他のライバル車種は選択肢から外れてしまう。
このクラスのミニバンの購入を考えている人は、3列目の快適さにも重点を置いている。
MPVはリアのサスペンションにマルチリンク式を採用しており、コストの掛かった足回りとなっている。
エスティマなどライバル車は300万円程度するクラスの車にもリアサスペンションにコストの安いトーションビーム式を採用しているものが多い。
シートの出来がいい
MPVはシートの作りも評判がいい。
1列目はもちろんだが、2列目、3列目も大人が長時間のドライブを過ごせるものになっている。
2列目は左右セパレートのシートが基本形だが、シートアレンジで左右の座席を中央に寄せ3人掛けとして使うことができる。これは、マツダMVPならではのシートアレンジである。
他のミニバン車種の2列目は、分割シートか、ベンチシートにするかの選択を購入時にすることになる。
MPVの2列目シートなら臨機応変にセパレートとベンチシートの使い分けが可能だ。
ボディサイズの割に室内が狭い
MVPの短所は車幅が少し大きすぎることだ。
全幅は1850mmとなっており、日本の道路事情ではかなり大きいと感じる。
駐車場も場所によっては入りにくい。
他の車は大きくても1800mm程度に収まるサイズが多い。
全幅に加え全長も長いが、その割に室内空間はそれほど広くない。
3列目シート使用時のラゲッジルームも広いと言えるものではないし、単純な広さとしては3列目シートは大人が座るのにそれほど余裕のないものだ。