ホンダ・N ONEの燃費、居住性、ユーティリティ性を新型ワゴンRと比較

ホンダ

N ONEの予約受付が10月より開始見込み、燃費はワゴンRより劣る

ホンダの新型軽自動車N ONEの発売日が2012年11月1日に予定されている。
その販売価格が10月初めにも決められる見通しで、同時に予約受付も開始される手はずとなっている。
ホンダは、N ONEの発売前予約受注として10月だけで15,000台以上を見込んでおり、軽自動車7万円のエコカー補助金予算が終了しつつある中で相当な自信を見せている。
ここまで強気な数値を目標としているのには裏付けがある。ホンダはこれまでNシリーズの新型軽自動車として、N BOXを先行して販売してきたが、その販売台数は月販2万台レベルを維持してきているのだ。この先エコカー補助金が終了することは販売面でマイナスとなることは間違いないが、居住性、走行性、デザイン性でバランスの取れた新型N ONEはN BOX以上に購買力のある車種として期待されている。
ホンダ N ONE

N ONEとワゴンRのスペック比較、N ONEがやや不利

まず、新型N ONE各グレードのJC08モード燃費とエコカー減税率を見てみる。
NAではスタンダードとプレミアムともに、FFが27.0km/L、4WDが25.0km/Lでいずれもエコカー減税100%(免税)対象車となる。
ターボのスタンダードでは、FFが23.2km/Lで75%減税、4WDが21.8km/Lで50%減税。ターボのプレミアムでは、FFが21.4~22
2km/L、4WDが20.8~21.6km/Lでそれぞれ50%減税となる。

N ONEのライバル車種は、今月2012年9月にフルモデルチェンジしたばかりの新型ワゴンRになるだろう。新型ワゴンRはスズキの新技術、グリーンテクノロジーが採用されたことにより、燃費性能はクラスの基準を大きくリードするJC08モード28.8km/Lを達成している。燃費性能では、N ONEは後出しにもかかわらず、新型ワゴンに負けるということになりそうだ。
これも直前の仕様変更、あるいはマイナーチェンジでN ONEがひっくり返してくる可能性もあるわけだが、この辺りの燃費競争は、これからも注目していきたいポイントになる。

居住性についてはどうだろうか。
N ONEの全高は1610mmとワゴンRより30mm低い。室内高は1240mmで、これはワゴンRより25mm小さい数値になる。つまり上下方向では、N ONEはワゴンRより狭いことになる。
ただし、前後方向ではN ONEの方が広くなる。N ONEのホイールベースはクラス最長の2520mmで、これはワゴンRよりも95mmも長い。こういったことから、居住性についてはN ONEの方がやや優れるといった評価が多い。

また、N ONEはホンダならではのセンタータンクレイアウトを採用することにより、リアシートの座面跳ね上げにも対応するようだ。フィットでおなじみのチップアップシートである。観葉植物の植木鉢のような背の高い荷物が積載しやすくなる。
ただし、グレードにかかわらずリアシートの前後スライドが付かないようだ。このことをデメリットに感じるユーザーも多いだろう。

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