レジェンド、ホンダの最上級セダンが販売終了へ、後継車の販売は無し
レジェンドは、ホンダのフラグシップセダンとして1985年からラインアップしてきたが、今月2012年6月末を以って生産を終了することになった。
通算4代目となる現行レジェンドは、2004年にフルモデルチェンジデビューし、その後8年に渡る販売が続いた。
北米を中心にグローバル展開しているホンダの上級ブランド、アキュラでは、レジェンドがRLシリーズとして販売されている。ホンダ・レジェンド消滅後もアキュラRLとしての販売は継続される見込みだ。しかしこのアキュラRLが日本に導入される見込みはなく、日本市場における後継車種は用意されないことになる。これまでアキュラブランドの日本導入が何度か計画されることはあったものの、実現することはなかった。
ホンダ系列ディーラーによるレジェンドの受注受付は既に終了している。
インスパイアはアコードの車格アップに伴い、車種統合される
さらに、レジェンドに次ぐ上級セダン、インスパイアも来月の2012年7月末を以って生産を終了する見込みだ。
ホンダはアコードのフルモデルチェンジを2012年の11月~12月頃に計画しており、次期アコードは現行モデルよりもワンクラス上級へと進化する。よってインスパイアの車名は、アコードに統合される形で消滅することになる。
レジェンド、インスパイアの両車種は、埼玉製作所で生産してきた。ホンダは長引く円高の対策として、国内生産車の輸出比率を引き下げる方針だ。国内販売が振るわない上級セダンを廃止する代わりに、国内専用車である軽自動車のラインアップを充実させつつある。
国内のセダン需要が衰退するなか、国産高級セダンをラインアップするのはトヨタ、日産の2メーカーを残すのみとなった。