ようやくFIT-SHUTTLEの生産がスタート
ホンダは3/17に予定されていたフィットシャトルのデビューを延期したままとしている。
既に、全工場での操業を再開させてはいるものの部品供給は十分ではなく、総生産台数は通常時の半分程度に留まっている。
フィットシャトルの生産は現在も停止したままであるが、ここにきてようやく生産開始の目処が立った。
ホンダはフィットシャトルの生産についてゴールデンウィーク明けにも開始すると発表した。
販売開始時期は未定だが、震災後初めてのニューモデルデビューとなることが予想され、マスコミからも話題を集めそうだ。
また、トヨタは7月頃を目処に部品供給状況が大きく改善し、さらに11月から12月に通常操業に復旧することを発表している。
部品供給問題は自動車メーカー共通の課題であるため、ホンダについてもこれに準じた生産状況の回復を見込んでいいだろう。
まだ、これからフィットシャトルの購入に踏み切ろうかというユーザーは、秋以降の納車になることを覚悟したほうがいい。
フィットシャトルの価格はどうなる
正式な価格発表は未だされていないが、営業部門向けの価格表が既にネット上で出回っている。
これによると、ハイブリッドモデルは185万円から、1.5Lエンジンのベースグレードは165万円からの価格設定となっている。
既に契約したユーザーもいる。
また、ガラスルーフモデルも存在し、実質的にエアウェイブの後継としての役割も果たしている。
シートアレンジはフィット譲り
フィットシャトルは車のキャラクターとして簡単に言うと、フィットの荷室延長版である。
センタータンクレイアウトで後席と荷室部分に空間的余裕を持たせ、豊富なシートアレンジを可能にした。
ほぼフラットになる荷室は車中泊が可能だ。
高速道路の土日祝上限1000円の制度により、車中泊がややブームになりつつあったが、最近はレジャー目的だけでなく災害時の緊急非難場所としても使えることでフラットになる荷室が注目されている。
なお、高速道路の上限1000円制度は2011年6月を目処に廃止される方針が決まっているので気をつけよう。
低燃費性能は期待ができる
フィットシャトルはハイブリッドエンジンモデルもラインアップされる。
こちらの燃費性能については当然良好なものが期待できる。
ただし、ノーマルエンジン車との価格差20万円を燃料代の差額で埋めれるかどうかは微妙だ。
より販売台数の多いグレードはハイブリッドエンジンではなくノーマルエンジン車になるだろう。
フィットシャトルのノーマルエンジン車が搭載するL15AエンジンとCVT、車体重量の組み合わせはエアウェイブのスペックとほぼ同じであり、その低燃費性能は既に実証済みだ。
エアウェイブは10・15モードで18.0km/Lのカタログ燃費。実燃費については市街地で10~12km/L、高速で15km/L程度とこのクラスのワゴン車としては良好な燃費性能を記録している。
フィットシャトルは少なくともこれ以上の燃費を期待していいだろう。
今後のフィットシャトルの情報に注目したい。