次期デミオ、今夏の発売に向けてコンセプトモデルを発表、KODOデザイン採用
3月4日にプレスディを迎えたジュネーブモーターショー2014において、マツダはコンパクトサイズの新型コンセプトカーとして跳(HAZUMI)を公開した。
このHAZUMIをベースにした市販モデル、つまり次期デミオとしてのフルモデルチェンジ時期は2014年夏頃が想定される。
昨年2013年に開催された東京モーターショーのマツダブースでは、新型アクセラのプロモーションがメインであり、新たなコンセプトカーを見ることができず個人的には残念に思っていた。今回のジュネーブでようやく、マツダの新作コンセプトを見ることができた。
その小型のボディサイズからは、次期デミオを意図していることが明らかに判断でき、HAZUMIの注目度はメディアからも高い。
小型のBセグメントハッチバックカーは小動物系のエクステリアデザインになりがちであるが、次期デミオはアテンザ、CX-5、アクセラと同系統のデザイン、KODOコンセプトの流れを汲むものである。釣り目のヘッドライトと大型のペンダゴングリルが組み合わさるフロントフェイスは、コンパクトカーながらも十分な迫力を感じた。
一方でKODOデザインは最低でもアクセラのボディサイズでなければと印象をもったファンも多いはず。
ただしここ欧州においては、男性でも比較的小さなクルマが好まれやすい。こういったユーザーからは妙に愛嬌のあるデザインの車種よりもKODOデザインのHAZUMIに好印象を持つはずだ。
内装は赤で統一されながらも、シートはクッションの薄い実用性に欠けたものが装備されるなど、まだまだコンセプトカーの域を出ていない。次期デミオとして市販化されれば、おそらく全幅は1.7m未満になるであろうから、やや大型のセンターコンソールは採用されないものと考える。サイドミラーはカメラ式で小型化されているがこれも市販モデルでは搭載されないであろう。
新型デミオへの搭載が期待される1.5Lディーゼルエンジンも初公開された
またマツダブースでは、このHAZUMIと同時にワールドプレミアされたスカイアクティブD 1.5 ディーゼルエンジンも非常に注目に値する出展であった。マツダのディーゼルモデルはCX-5、アテンザ、アクセラにおいて日本市場でも非常に人気が高い実績を持つが、エンジン排気量は2.2Lであった。この新型ディーゼルエンジンは1.5Lということで、次期デミオやそのSUV派生車種のCX-3(仮称)への搭載が期待される。