もう一つのヴィッツ、ヤリスに新型ボディ登場
トヨタの主力コンパクトカーのヴィッツは、海外市場では主にヤリスの車名で販売されている。そのヤリス中国仕様が先月2013年4月に開催された上海モーターショーでフルモデルチェンジを迎えた。
ヴィッツおよびヤリスは、3代目モデルとして2010年12月からフルモデルチェンジの切り替えが進められてきた。中国向けヤリスは未だに2代目モデルが販売されて続けられている状況で、今回の発表でようやくフルモデルチェンジを受けることになる。ただし意外だったのは、この新型ヤリス中国仕様は3代目ヴィッツの車体とは全く異なるエクステリアデザインとなったブランニューモデル。中国専用車かと思いきや、グローバル戦略車として世界各国での販売をトヨタは計画しているとのこと。
新型ヤリス中国仕様が日本のヴィッツとして販売される可能性は低いと考える
この新型ヤリスのベースとなっているのが昨年2012年の北京モーターショーで発表されたDear 亲(チン)である。Bセグメントサイズの車体ながらもプラットフォームはヴィッツとは別設計。トヨタが本気で中国向け車種の投入を計画しているということで話題となった。なおセダン版はヴィオス(VIOS)と名付けられた市販モデルがバンコクモーターショー2013で先行デビューしたばかりであった。
(写真はヴィオス)
今回発表の新型車がヤリスを名乗っていることから、欧州や北米のヤリスおよび日本のヴィッツの次期モデルとなる可能性も考えたいが、これらはフルモデルチェンジしたばかりでニューモデルを受け入れれる状況ではない。ヤリス中国仕様はグローバルモデルとしながらも新興国を中心とした販売展開になるだろう。