BセグメントEVのConcept CA-MiEVを三菱が提案、リーフ対抗
三菱自動車がジュネーブモーターショー2013で世界初披露したコンセプトカーがConcept CA-MiEVである。
Concept CA-MiEVは、三菱が次世代の電気自動車(EV)を提案すると豪語するだけあって様々な工夫が随所に盛り込まれており、見ているだけでワクワクするようなEVのコンセプトカーに仕上がっている。
ボディサイズは全長4050mm×全幅1775mm×全高1550mm、ホイールベース2550mmで、車体重量は1300kgとなる。全幅と全高に関しては日産・リーフと近い寸法だが、全長はConcept CA-MiEVが395mm短い。Cセグメント寄りのリーフに対し、Concept CA-MiEVは欧州Bセグメントど真ん中を狙ってきた感じである。
Concept CA-MiEVの外観は、近年プリウスに代表されるようにハイブリッドやEVに多い流線型のフォルムである。三菱によれば未来に向けて走り出すアスリートをイメージしたということだ。軽量かつコンパクトで無駄のない作りになっており、車体も低く、効率的に走行しようという狙いが車体の外観からでも感じ取れる。
Concept CA-MiEVには三菱自動車の最新のEVテクノロジーを搭載
Concept CA-MiEVは次世代のEVと謳うだけあって、やはり一番の特徴はEVシステムまわりにある。主要なEVコンポーネントはモーター・インバーター・充電器を一体化することによってロスを少なくし、かつ軽量化に成功した。またエネルギー回収効率の良いブレーキを採用し、磁界共鳴式非接触充電装置により充電効率が高いシステムを採用。これに28kWhという大容量のバッテリーを加えて、一回の充電で300kmの航続可能距離を実現するという。また時代を反映し、エアコンやオーディオ機器のリモコン機能などスマートフォンやタブレット端末との連動性をも、Concept CA-MiEVは備えている。盗難防止のためのGPS搭載&リモートトラッキング機能など、コンセプトカーとは思えない実用的な機能を多く揃えており、市販化が楽しみな一台である。