米国版ティアナ、アルティマの生産が米国日産テネシー工場で始まった
次期ティアナと兄弟車になるとされている新型アルティマの生産が、アメリカ・テネシー州にあるスマーナ工場で開始された。
アルティマは、米国日産が販売する主力車種。アルティマと同じDセグメントセダンに属するライバルは、トヨタ・カムリ、フォード・フュージョン、ホンダ・アコード、ヒュンダイ・ソナタと強剛が揃う。日産は、今回のアルティマのフルモデルチェンジにより、ライバル車との販売台数競争で首位を取ることを見込んでいる。
車両価格を比較すると、現在販売台数首位のカムリは22,055ドルからの設定で、対する新型アルティマは21,500ドルからで挑むことになる。6月にも北米の各ディラーで発売が始まる予定だ。
ティアナとの統合がこの世代のアルティマで一層進められる
来年2013年は日本版ティアナのフルモデルチェンジが計画されているが、今回フルモデルチェンジしたアルティマと、兄弟車もしくは同一車体になるのではと噂されている。
しかし、アルティマとの統合が進んでもティアナの車名が消えることは無いと予想する。特に北米と並ぶセダン市場がある中国では、現行ティアナのブランド力は強い。先月の北京モーターショーでも、ティアナはモデル末期ながら、ワールドプレミアの新型シルフィと同格に展示され、主力車種の威厳を感じることができた。ティアナの車名を安易に捨てることはできないはずだ。
(写真は現行ティアナ)
日本仕様の次期ティアナは、新型アルティマとほぼ同じデザインのものが日産タイ工場で生産され、日本へ輸入されることになるだろう。ティアナの日本生産は、現行モデルで終了となる。
日本向けティアナはハイブリッドエンジン搭載モデルが主力グレードになるはずだ。日産はフーガハイブリッドのシステムをベースに、FF 直4 2.5L+電気モーターのハイブリッドシステムを開発。これを次期ティアナから搭載させる見込みだ。燃費性能はカムリハイブリッドのJC08モード燃費23.4km/Lを超えることが必要条件となっており、25km/L程度になるのではと考えられる。
また、北米日産ではDセグメントセダンとして、アルティマの他にマキシマがラインアップしている。こちらも統合の噂があり、今後の動向が気になるところだ。