クリーンディーゼル搭載、マツダ CX-5の売れ行きが好調

マツダ

ディーゼルエンジン搭載のCX-5が販売好調

2/16に発売が開始されたマツダの新型コンパクトSUV、CX-5の販売が好調だ。デビューから4週間で、月間販売計画数1000台の8倍となる約8000台の受注を獲得している。

このCX-5に搭載されるパワーユニットとして、スカイアクティブGと名付けられる高効率ガソリンエンジン、さらにスカイアクティブDと呼ばれるクリーンディーゼルエンジンの2タイプが用意されている。これらガソリン対ディーゼルの販売比率は27:73と、クリーンディーゼルの方が大差をつけて売れている状況だ。これほどまでクリーンディーゼルが売れたのは、実はマツダ社内でも想定外だったのではないだろうか。
CX-5はディーゼルエンジン搭載のXDグレード/FFが258万円というバーゲンプラスが設定されたものの、あくまで売れ筋はガソリンエンジン搭載の20S/FFというのが、デビュー当初の一般的な読みだった。これまで同クラスSUVの日産・エクストレイルがディーゼル仕様を国内モデルにラインアップしていたが、6AT/4WDモデルで313万9500円からという、少し手の届きにく価格帯だったこともあり、ディーゼルグレードが売れ筋には成り得なかった。そこに低価格で投入し風穴を開けたのが、CX-5のスカイアクティブDというわけだ。
また、トランスミッションにスカイアクティブATと呼ばれるロックアップ領域を広げた最新式6ATが全グレードに採用されるなど、ボディ、シャシーを含めた全てのスカイアクティブ技術、すなわちフルスカイアクティブがこのCX-5に投入されている。

ここ数年のマツダは、エンジン開発の優先順位をロータリーエンジンからクリーンディーゼルに切り替えて活動してきた感がある。今回のCX-5の成功で、その判断が正しかったことが証明される形となった。CX-5は、グローバルの年間販売台数16万台以上の達成を見込んでおり、アクセラ、アテンザ、デミオに続く、マツダの基幹車種になることは間違いない。
(写真は大阪モーターショーに出展されたCX-5)
CX-5 blue

(駅構内でプロモーション中のCX-5)
CX-5 red

CX-5の魅力はデザインの良さ

CX-5の魅力は、クリーンディーゼルやフルスカイアクティブ、そして価格競争力だけではない。何よりユーザーの契約の決め手となっているのは、エクステリアデザインの良さにあると確信している。
正直、デビュー前のイラストや写真を見る限り、五角形グリルのあたりがどうも野暮ったく感じていたのだが、実物の印象は全く違い、相当にデザインクオリティが高いと感じた。サイズ以上の大きさと迫力、塊感を感じ、曲線を多用したボディラインが美しい。かと言って日産のジュークのような奇抜さは無く、飽きのこないデザインにも感じた。
エクステリアの完成度は他の国産SUV車を圧倒している言っていいだろう。

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