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セレナは簡易型ハイブリッドシステムの採用
セレナは、2010年に現行4代目のC26型としてデビューし、今年2012年で2年目を迎える。
早くも今夏7月には、マイナーチェンジを受けることになっている。
今回のマイナーチェンジでの目玉は、何と言ってもハイブリッドグレードの追加。
2.0Lクラスミニバンで初めてとなるハイブリッドモデルが、この日産セレナから発売されることになる。
ハイブリッドカーと言えば、トヨタ、ホンダのイメージが強いが、日産でもフーガハイブリッドを市販モデルとしてラインアップしており、これまでハイブリッドカーの開発、生産実績を積んできた。
他社よりも先駆けて、リチウムイオンバッテリーを採用するなど日産独自の技術蓄積もあり、これまでは高級車向けの高性能で高コストなハイブリッドシステムを取り扱ってきている。
このため、最初にセレナハイブリッドの話を聞いた時、大容量リチウムイオンバッテリーと高出力モーターの組み合わせによる、燃費性能の高いハイブリッドシステムになるのでは、と期待をしたのだが、実際にはフーガハイブリッドとは全く別系統のシステムが採用されるようだ。
セレナハイブリッドは、簡易型のローコストハイブリッドシステムが採用される。
プリウスなどトヨタ系ハイブリッドシステムのTHSⅡのように、モーターのみでの走行は不可能で、発進加速時をメインに電気モーターからのトルク補助が加わるシステムとなる。
つまり、セレナハイブリッドに搭載されるのは、ホンダの小型車向けハイブリッドシステムのIMAに近いものということになる。
セレナ・ハイブリッドの燃費はこうなる
現行セレナのJC08モード燃費は、アイドリングストップ搭載モデルで14.6km/L。
これが、ハイブリッドシステムを採用することで16~17km/L程度まで向上する。
燃費改善効果が、わずか十数%程度に留まるというのは、正直に言えば期待はずれ。
セレナハイブリッドの価格は280万円程度からとされており、価格に見合った燃費性能が期待できないかもしれない。
1年後の2013年夏には、ライバル車のノア&ヴォクシーが1.8LのTHSⅡを搭載しハイブリッド化する。
これによってJC08モード燃費は、25km/L程度になると言われている。
このクラスのハイブリッドミニバンを求めるなら、セレナハイブリッドは見送り、1年後を待った方がよさそうだ。