【次期 N-BOX】フルモデルチェンジは新型EVと共用プラットフォームで2023年予想、2021年-2022年は現行型継続

N-BOX

N-BOXのフルモデルチェンジ2023年予想、EVとプラットフォーム共用の可能性

ホンダ・N-BOXのフルモデルチェンジは、2023年末頃の実施が予想される。

N-BOX

後期型 N-BOX / N-BOX カスタム

現行型の2代目N-BOXは、昨年2020年末のマイナーモデルチェンジを受けて後期モデルに切り替わった。

直近の販売状況を見てみると、2020年度の登録車を含めたランキングでは、惜しくも新型ヤリスにトップを譲ることになったが、軽自動車に限れば、今なお、首位を独走中で、人気の強さを再確認することができる。

N-BOXはフルモデルチェンジへ、ホンダ軽自動車はNシリーズに絞られた

申し分ない販売実績を誇ってきたN-BOXも、次期型へのフルモデルチェンジが危ぶまれる場面もあった。ホンダが軽自動車事業からの撤退を検討していたという話である。

ただ、これも今となっては、心配には及ばない。ホンダの軽自動車の現行ラインアップでは、S660とアクティの生産終了が決まっており、プラットフォーム共用されるNシリーズに車種を絞り、継続していく方針が明確となっている。

フルモデルチェンジでN-BOXは、EVパワートレイン対応の可能性

ホンダCEO

こうしてN-BOXを含めたNシリーズの次期型開発が始まるなか、ホンダでは、今後の軽自動車セグメントにおいての重大な発表があった。2021年4月の社長就任会見で、2024年に軽自動車のEVを投入することを予告したのだ。

これは次世代Nシリーズのプラットフォームが、EVに対応することを意味するのではないか。

ホンダ、一社の規模で軽自動車EVのために、別途、専用プラットフォームを開発するというのは考え難い。というのも、軽自動車二強のダイハツとスズキですら、EVに関しては共同開発していかねば、軽自動車事業を存続させることが難しくなっているのだ。

次期N-BOXは、EVパワートレインが搭載可能な、新型プラットフォームが採用されることが期待される。

Honda e リアコンビネーションランプ

Honda e

N-BOXはフルモデルチェンジへ、ホンダの軽自動車はNシリーズに集約

N-BOXの昨年2020年(1月~12月)の販売台数は19万5984台となり、4年連続して日本で一番売れたクルマとなった。その後、発表された2020年度(4月~3月)の販売台数は19万7900台で、これは首位のトヨタ・ヤリス20万2652台に次ぐものであった。

これだけ圧倒的な販売実績があれば、次期型が計画されるのは当然の流れである。

後期型 N-BOX

後期型 N-BOX

N-BOX人気に依存するホンダの軽自動車事業

N-BOXの好調を背景に、ホンダの軽自動車はプラットフォーム共用されるNシリーズに集約されることになる。ただし、販売台数を見ていくと問題点が無いわけではない。

(2021年4月の販売台数)

  • N-BOX 16733台
  • N-WGN 3,353台
  • N-ONE 2,488台
  • N-VAN 2,285台

N-BOX以外で目立って売れているモデルが無いのだ。近年のホンダの軽自動車事業は、N-BOXの人気に依存したものであり、これに続くヒット作が出せていない。

後期型 N-BOX CUSTOM

後期型 N-BOX CUSTOM

今後N-BOXが、市場環境の変化などにより、圧倒的な販売台数を維持できなくなれば、ホンダの軽自動車事業全体が窮地に陥ることは想像に難くない。

S660 フロントグリル

S660

なお、生産終了が決まっているS660とアクティトラックは、今後の生産予定分が全て売約済みで、実質的には販売を終えている。

2020年の国内Bセグメントの一斉フルモデルチェンジがN-BOXの販売に影響

N-BOXのようなトールワゴン軽自動車と、登録車のBセグメントクラスは、別カテゴリとして扱われがちだが、ユーザー目線では価格帯や室内の広さが近く、事実上は競合している。その国内Bセグメントの主力、フィット、トヨタ・ヤリス、日産・ノートが昨年2020年に揃ってフルモデルチェンジしており、なかでもヤリスの販売が好調となっている。2020年度の新車販売台数の首位はN-BOXではなく、ヤリスとなったのも、こういった流れも理由の一つだろう。

ヤリス

ヤリス

また、自動車向け半導体部品の不足による影響も各社の販売台数に影響を与えている。なかでもトヨタは、半導体部品の在庫を多く持っていたことや、サプライチェーンの強さを生かすことで、相対的に影響を小さく抑え込んでいる。

N-BOXは2021年末にマイナーモデルチェンジを受けて後期型に切り替わった。内外装ともリフレッシュされたものの、その効果は今のところ販売台数の結果として大きく表れていない。

後期型N-BOX、全車速ACCと電動パーキングブレーキの装備は見送られた

現行型N-BOXは2017年に発売された2代目モデルである。2020年12月のマイナーモデルチェンジでは販売期間3年半が経過するタイミングで、後期型に切り替わった。

この後期型N-BOXで、新たに装備されることが期待されていたのが、全車速ACC(オートクルーズコントロール)と、電動パーキングブレーキであるが、これらは見送りとなった。

後期型 N-BOX

後期型 N-BOX

なぜN-BOXに全車速ACCが望まれるのか

N-BOXのマイナーモデルチェンジにおいて、全車速ACCが特に望まれていたのには理由がある。同じ軽スーパーハイトワゴンとしてカテゴライズされるライバル車、スズキ・スペーシア、ダイハツ・タント、日産・ルークスの何れもが全車速ACCを装備しており、残るはN-BOXだけという状況なのである。

さらに、ホンダの軽自動車、N-WGNも2019年のフルモデルチェンジで全車速ACCと電子制御パーキングブレーキを装備済みであるから、技術的なハードルは低いはずと考える。

N-BOX カスタム フロントグリル

前期型 N-BOX カスタム

N-BOXが全車速ACCを装備しないのは慢心か

一方で、今回のN-BOXのマイナーモデルチェンジのタイミングでは、敢えて全車速ACCを装備させないというのも合理性がある。ホンダには全車速ACCが無くともN-BOXを売っていける自信があるはずだ。

後期型 N-BOX リアコンビネーションランプ

後期型 N-BOX

2021年4月の軽自動車販売台数は、
1位 N-BOX 16,733台
2位 スペーシア 10,802台
3位 タント 9,471台
4位 ルークス 5,677台
といった結果となっている。

N-BOXの首位は相変わらずで、全車速ACCを付けなくてもセールス面で問題が無いことは実証された。

ホンダが本当に売りたいのはN-BOXよりもフィット

今のホンダとしてはフルモデルチェンジから間もないフィットを売りたいはず。2020年4月に発売となったフィットは、当初はライバルのトヨタ・ヤリスに販売台数でリードしていたが、その後ヤリスに追い抜かれた。2021年2月の販売台数は、

  • ヤリス 19,974台
  • フィット 5,426台

いつの間にかヤリスの完全勝利という状況になっている。

軽スーパーハイトワゴンとBセグメントコンパクトは競合しやすく、必要以上にN-BOXを魅力的にしても、それはそれで問題なのである。

FIT NESS

フィット

フィットは全車速ACC装備だが、ヤリスは多くのグレードで未装備。全車速ACCは、現状の小型車クラスでは販売競争の決め手になっていないようにも思える。

モデル末期のテコ入れで、全車速ACC導入を期待

結局は、N-BOXのマイナーモデルチェンジの目玉は、エクステリアの大幅刷新ということになった。人気車種だけあって街中で溢れてきた感もある。そんななかでのフェイスリフトの効果は大きいかもしれない。

後期型 N-BOX フロントグリル

後期型 N-BOX フロントグリル

インテリアデザインもリフレッシュされた。

N BOX インテリア

新型 N-BOX 後期型

シートバックテーブルが標準装備となった。

ただし、競争の激しい軽スーパーハイトワゴン市場において、N-BOXがこの程度のマイナーモデルチェンジで、フルモデルチェンジまでおよそ3年を乗り切れるのか微妙である。この先、モデル末期のテコ入れで、全車速ACCが導入される可能性も残されているのではないか。

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