N360後継のBXがハイブリッドとして開発
ホンダから新型軽自動車のBX(開発名)がハイブリッドシステムを搭載してデビューする予定だ。
ホンダは、軽自動車ラインアップを強化していくことを近年の経営方針としており、来年の2012年中に3車種の新型軽自動車を発表予定。
BXもその一つであり、ライバルとして急浮上したミライースに燃費性能で対抗するために、軽ハイブリッド車として開発を始めた。
BXはN360後継デザインになるとされ、丸いヘッドライトのレトロな雰囲気を持つ。
この他、ホンダでは2011年12月にも新型軽自動車のCX(開発名)が発売される。
CXは実質的にはバモス後継となる背の高い軽ワゴン車。
CXについての燃費性能は、ライバル車のタントを上回るとされるがハイブリッド仕様は見送りとなる。
BXはミライースを超えることができるか?
当初、ホンダは軽自動車、とりわけBXについてはハイブリッドではなくEV(電気自動車)のベース車両として、先行開発する方針であった。
しかし、EVは売れ筋のフィットをベース車として開発を進める方向に方針転換。
その結果、BXベースのEV開発はひとまず中止となり、そこで持ち上がったのがBXのハイブリッド化というわけだ。
さらに、BXのような軽自動車のハイブリッド化を推進させざるを得なくなったのが、ダイハツ・ミライースの存在。
これまで、ホンダはコストの問題から軽自動車のハイブリッド化は難しいと考えてきた。
ところが、JC08モードでリッター30km/Lという、驚異的な低燃費を実現したダイハツの軽自動車に立ち向かうためには、ホンダが得意とする低価格車向けハイブリッド技術、IMAを使わざるを得なくなったというわけだ。
ハイブリッド技術を使うことにより、ミライースの燃費性能を大幅に上回る軽自動車は現実的なものになる。
課題は、ホンダ自身も当初懸念していた通り、ハイブリッド化によるコストアップをどれだけ抑えられるか。
少なくともミライースのような795,000円~というわけにはいかないだろうが、BXハイブリッドには軽自動車として納得できる価格を設定して欲しいものだ。