次期ティアナはアルティマと統合しタイ生産に
ティアナはこれまで日産自動車九州で生産されていたが、今後は日本国内での生産を停止し、海外生産にシフトしていくことが決定している。
ティアナは2008年の二代目デビュー以来、今年で3年目となるが、2012年あるいは2013年あたりにフルモデルチェンジを計画している。
おそらく現行モデルについては、引き続き日本製のティアナということになると思うが、これから購入を考えているユーザーは、念のため生産国の確認をしておいたほうがいい。
1ドル80円未満の円高が続く中、日本からの自動車産業の撤退がじわじわと進行している。
アルティマとティアナの統合
二代目ティアナはわずか4年程度でフルモデルチェンジすることになるが、これは北米日産のアルティマと統合することを意味している。
アルティマは2006年のフルモデルチェンジから来年で6年となり、ちょうどFMCが待望される時期にきている。
上位グレードには、新開発されたばかりの3.0LのVQエンジンが採用される可能性が濃厚だ。
メイングレードには2.5Lクラスの直4エンジンが搭載されるだろう。
アルティマと車種統合するティアナだが、日本市場では引き続きティアナの車名で販売されると予想する。
ティアナの日本生産終了、やはり円高が原因か
セダンの不人気が続く中、次期モデルのティアナはカタログ落ちすることなく日本でも販売されるのは嬉しいこと。
しかし、タイ生産の輸入車ということになると、拒否反応を示すユーザーも多そうだ。
日産のタイ工場からの輸入車は、マーチに続いてティアナが2車種目ということになる。
マーチは低価格なコンパクトカーという位置づけだけに、海外生産を受け入れられやすいユーザーも多かったはず。
それでも先代K12マーチのような人気コンパクトカーの地位を引き継ぐことはできなかった。
ミドルクラスセダンのティアナであれば、国内生産、海外生産の違いによる受け入れられ方はもっと顕著に表れるだろう。
次期ティアナがタイ生産ということであれば、トヨタ・カムリやホンダ・アコードを選択するユーザーが増えそうだ。