フィットシャトルの長所と短所
震災の影響で遅れること3ヶ月。6月に発売されたばかりのフィットシャトルについてまとめてみた。
ハイブリッドエンジンを選ぶユーザーも多く話題性も高いが、実はノーマルガソリンエンジンのフィットシャトルも燃費が良くてお薦め。
おすすめグレードは自動車リサーチ的には15X。
Q.ハイブリッドエンジンなの?
A.
フィットシャトルに搭載されるエンジンは、ハイブリッドエンジン(1.3L+モーター)とノーマルガソリンエンジン(1.5L)の2種類からの選択が可能。
もちろんハイブリッドの方が注目度が高いが、経済性重視ならノーマルガソリンエンジン(L15A型)のモデルをお薦めする。
L15A型はフィットやエアウェイブなど、ホンダ車の1.5Lモデルで広く使われている信頼性の高いエンジン。燃費、出力、回転フィールともに評判がいい。
特に燃費性能において、ハイブリッドとほとんど差が無いのは意外なメリットである。
フィットの1.5Lとフィットハイブリッドの実燃費を比較すれば、わずかにハイブリッド燃費性能が勝るが、その差は10%にも達しないことも多い。カタログ燃費のように1.5倍も差が出るようなことはない。
Q.フィットより広いの?
A.
簡単に言えば、フィットのラゲッジルームを延長させたのがフィットシャトルになる。
だからラゲッジルームに関してはフィットシャトルの方が圧倒的に広い。
フロア高が低く、荷物が乗せやすいのも他のステーションワゴン車と比較しても長所になる。
また、ノーマルエンジン車ではハイブリッド用のバッテリーが無い分、床下収納が広いというメリットもあるので、やはりHVはパスしたほうがいい。
フィットシャトルの広さはラゲッジルームに限っての話、運転席と助手席の前列席は基本的にフィットと同じで、後席はフィットよりもわずかに狭くなる。フィットの後席は必要以上に広々感を求めすぎている部分もあるので、フィットシャトルの後席でも十分広いレベルだ。
このほか、全高はわずかにフィットシャトルの方が15mm高い。フィットより何となく立派に見えるもこのため。
Q.フィットシャトルの方が上級車?
A.
フィットシャトルは室内に入ってくる騒音を遮断するフェルトを多く使うなど、フィットよりも静粛性を重視し、より上質さを目指した部分がある。
フィットよりも価格が高い分+αの上質感が付加されている。この差が結構大きいと感じる人が多いだろう。
プラットフォーム、ホイールベース、エンジンに関してはフィットと共通。(フィットの1.3Lエンジンはフィットシャトルには採用されない。)
フィットと共通部分も多いが、フィットよりもワンクラス上というのがフィットシャトルの印象だ。