BMW X2コンセプト、X1がベースのコンパクトなスポーティークーペSUV
パリモーターショー2016が10月1日から16日の日程で開催中となっている。そんななかBMWは、クーペスタイルのコンパクトクロスオーバーSUVとしてX2コンセプトをワールドプレミアさせた。
BMWのクロスオーバーラインアップはX1、X3、X4、X5、X6とラインアップされ、なかでも偶数番号であるX4およびX6は、X3およびX5をベースにしたクーペSUVのモデルとなっている。今回発表されたX2コンセプトもこの命名法に則り、X1をベースとしたクーペSUVという位置づけになる。
やはりベースにあるのがX1であるから、プラットフォームはエンジン横置きのFFベースとなる。これはMINIとも共通化されることになる。近年のBMWでは2シリーズの例にもあるようにFFプラットフォームを積極的に導入してきた。往年のBMWファンからすれば、このような車種は眼中に無いのかもしれないが、コンパクトクラスでは1シリーズのFRが今後も継続される可能性が高いと考えられている。
BMW X2シリーズとしての市販モデル公開は2017年頃を予想、1年後フランクフルトに期待
BMW X2コンセプトはクーペスタイルながらも、X4やX6と比較してルーフ後半の傾斜は穏やか。元々コンパクトなX1がベースであるから、ある程度の後席居住性を確保しようとすると、どうしてもルーフの下がり方は限定的となる。まだコンセプト段階ということでドアハンドルが付いていないが、リアドアの存在も確認され、4ドアクーペなるスタイルであることがわかる。
フロントでは、X1と比較してシャープになったヘッドランプと僅かに大きくなったキドニーグリルが存在感を強めている。
開発段階のX2と思われるテスト車両が多く目撃されていることから、市販化は間違いないモデル。今後のスケジュールを予想すると、まずは2017年に市販型のワールドプレミアが想定される。クロスオーバーSUVながらもコンパクトなモデルであるから北米よりも欧州がメイン市場となるはずで、2017年秋のフランクフルトモーターショーあたりでの発表が期待される。その後、日本発売は2018年に入ってからというタイミングが妥当ではないだろうか。