新型グレイスの先月の登録台数が5138台、いまセダンで最も売れている車種
ホンダの新型ハイブリッドセダン、グレイスが昨年2014年12月1日に発売された。その12月の登録台数が5138台となり、受注が好調であることが数字で裏付けされた。
かつての国内の小型車市場では、セダンが定番のボディタイプであったが、前世紀末からそのトレンドはハッチバックへと移り変わり、その間多くのコンパクトセダン車種が絶版となってきた。そんな中、近年になってコンパクトセダンの国内需要がやや持ち直しつつある状況にあり、自動車メーカー各社は新たな車種の投入を企てている。
グレイスはこういった市場環境の中、ホンダが投入した新型車となる。
新型グレイスはフィットより上級志向で別デザイン、ライバルのカローラより好印象
グレイスの車体のベースとなるのは現行フィットで多くのコンポーネントが共通化されている。特に搭載されるパワートレインについては、1.5Lのスポーツハイブリッド i-DCDの1タイプのみで、これは現行フィットハイブリッドに搭載されるものと同タイプとなる。
フロントデザインは、いかにも最新のホンダ顔であるがフィットとは別物。サイドのキャラクターラインもグレイス専用のデザインが採用されており、一見してフィットよりワンクラス上の車種と感じさせる。
グレイスはホンダ最新の寄居工場で生産される。一方でタイで生産されるアジア新興国向けのシティと共通ボディの関係でもある。
新型グレイスの税込み車両価格はHYBRID DX FFが195万円から。JC08モード燃費はFFが34.4km/L、4WDが29.4km/Lとなる。
グレイスのライバルはトヨタ・カローラアクシオハイブリッド。エクステリアの印象ではグレイスがより若々しい。