ゴルフ ヴァリアント TSI トレンドラインのメカニズムと実燃費
1.4LのTSIエンジンが素晴らしい
最近は環境意識の高まりでエンジンが小排気量化される傾向がある。
ゴルフ ヴァリアント TSI トレンドラインもその流れを受けて、1370kg~の車体重量ながら、1.4Lという小排気量エンジンの採用となっている。
日本の道路ならまだしもアウトバーンのドイツではパワー不足ではないのかと心配していたが、低回転からトルクのある鋭い加速が素晴らしい。
スピードが乗ってからの再加速もスムーズだ。
ゴルフ ヴァリアント TSI トレンドラインは小排気量化による出力ダウンを過給機を備えることで補っている。
1.4Lエンジンながら2.0L並の加速が可能である。
コンフォートラインと異なり、トレンドラインはターボ過給機のみでスーパーチャージャーは装備していない。
それでも、実用域の加速で不満を感じることはない。
DSGトランスミッションのスムーズなシフトチェンジ
ゴルフ ヴァリアント TSI トレンドラインの持つ、燃費性能の向上に貢献するメカニズムの一つにDSGがある。
多段式であるがATよりも高効率でダイレクト感があるのが特徴。
シフトチェンジ時ではギアが瞬間的に入れ替わり空走感が無い。
ストップ&ゴーの多い街乗りではCVTの効率にやや劣るが、郊外や高速道路ではDSGの方がやや得意だ。
何よりもエンジン回転数がマニュアルミッション車に近く、自然なエンジンフィールが得られるので運転好きのドライバーに人気が高い。
DSGは整備が万全であれば、CVTやATに比べて最も理想的なトランスミッションと言える。
欠点としては、やや信頼性が落ちることが挙げられる。
海外製のオートマチックトランスミッションは形式に関わらずトラブルが多い。
日本車のATやCVTに比べるとどうしても耐久性に弱点があり、個体の当たり外れもある。
DSGのもう一つの欠点は低速域のギクシャク感があることだ。
他のトランスミッション形式に比べて、経験が浅いためメカニズム的に荒削りな部分を感じることがある。
実燃費報告
ゴルフ ヴァリアント TSI トレンドラインに乗っているユーザーからの口コミ実燃費では、街乗り10~13km/L、郊外13~15km/L、高速15~17km/Lぐらいの報告が多い。
TSI+DSGの燃費効果は抜群と言えるだろう。
燃費性能を日本車に例えると、カローラ並と言った所。
ゴルフ ヴァリアント TSI トレンドラインの持つ接地感のある足回りとハンドリング性能で、カローラ並みの実燃費であれば文句のつけようが無いだろう。
メーカー | フォルクスワーゲン |
モデル | ゴルフ ヴァリアント |
グレード | Golf Variant TSI Trendline |
メーカー希望小売価格 | 2,750,000円 |
年式 | 2011年 |
型式 | DBA-1KCAX |
駆動方式 | FF |
全長(mm) | 4545 |
全幅(mm) | 1785 |
全高(mm) | 1530 |
ホイールベース(mm) | 2575 |
室内長(mm) | – |
室内幅(mm) | – |
室内高(mm) | – |
車両重量 | 1370kg |
最小回転半径 | 5.0m |
サスペンション前 | マクファーソンストラット |
サスペンション後 | 4リンク |
エンジン | 1.4L |
CAX | |
4気筒 | |
DOHC ターボ |
|
トランスミッション | 7速DSG |
10・15モード燃費 | 16.4km/L |
JC08モード燃費 | – |
ゴルフ ヴァリアント TSI トレンドラインはこんな車
シートが快適
ゴルフ ヴァリアントはシートの仕上がりが良くて評判だ。
歴代のゴルフシリーズのシートの出来の良さをしっかり引き継いでいる。
座面長が十分で太ももをしっかり下から支えてくれるのが嬉しい。
窮屈な感じではないのに、腰のホールド感は抜群で、コーナリング時もしっかり左右から支えてくれる。
体を支えるのに余計な力を必要としないので長距離ドライブの疲労感が少ないのが特徴だ。
乗り心地がいい
ゴルフ ヴァリアント TSI トレンドラインは、硬過ぎず軟らか過ぎずの程良い足回りで、運動性能と乗り心地の軟らかさを両立させている。
路面からの衝撃に対してびくともしない高剛性ボディで支えられている感じは安定感があり乗っていて疲れない。
サスペンション形式はフロントがマクファーソンストラットで、リアが4リンク式となっている。
ゴルフヴァリアントはハッチバックのゴルフとホイールベース長が同じプラットフォームが使われている。
パワステのフィールがいい
ドイツ車のパワーステアリングの多くは、日本車と比較して重いものが多かった。
重いステアリングは高速道路では、安定感があり運転しやすいが、街中の運転や車庫入れは女性のドライバーでは一苦労と言っても大げさでないぐらいのものがあった。
ゴルフ ヴァリアント TSI トレンドラインのステアリングは程よく軽くセッティングされており、女性のドライバーでも安心してドライブできる。
高速道路での安定性も失われていない。
ステアリング操作感の向上はフォルクスワーゲン車の進化を感じる部分の一つである。