2代目新型トゥアレグ(VW)の口コミ評価

フォルクスワーゲン

2代目となる新型トゥアレグはこんな車

2代目となる新型トゥアレグが2011年1月から日本市場向けにデビューした。ドイツ本国では2010年からデビューしている。

エンジン

新型トゥアレグのエンジンは3.6L V6 とハイブリッドの2種類を用意している。
3.6L V6エンジンは、鋭角なシリンダー配置となっており、直6に近いスームズなエンジンフィールが気持ちいいと評判だ。
車体重量もハイブリッドモデルに比べて軽く、ハンドリングは軽快で乗り心地もいい。

一方、ハイブリッドモデルもV6エンジンが搭載されている。
こちらは3.0Lとやや排気量が抑えられているだけでなく、シリンダー角も90度となっており、V6とはいっても全く別物になる。
スーパーチャージャーが備えてあり、燃費特性に貢献している。
ハイブリッドに使われるモーターは34kWと車体重量の割には小型のものが採用されている。
あえて比較するなら、プリウスのようにモーターの介入が大きいタイプのハイブリッドシステムではなく、インサイトのようなエンジンが主役のハイブリッドシステムに近いと言える。
ただし、バッテリーはリチウムイオン電池が採用されており、普及型のニッケル水素電池よりも、ハイパワーなのが特徴だ。
リチウムイオン電池はコスト高のため、採用される車種が少ない。
新型トゥアレグのハイブリッドモデルは1000万円近い車体価格なので、より高性能なリチウムイオン電池の採用となった。

Start/Stopシステム採用

新型トゥアレグは、いわゆるアイドリングストップシステムにあたるStart/Stopシステムを採用している。
信号待ちなどのアイドリング時にエンジン停止するので、環境にも優しい。
こういった燃費向上システムが多く盛り込まれているのが、2代目の新型トゥアレグの特徴だ。

アイシン製8速AT

新型トゥアレグの燃費向上効果に最も貢献しているのが、多段化されたATトランスミッションだ。
日本メーカーのアイシン製なので信頼性も高い。
欧州車のトランスミッションは未だにMTが主流で、オートマチックトランスミッションの技術は日本車に譲るものがある。
もちろん欧州でもATを製造するメーカーはあるのだが、トラブルが多くてあまり薦められるものではない。
新型トゥアレグは安心して乗れるトランスミッションを装備している。

メーカー フォルクスワーゲン
モデル トゥアレグ
グレード Touareg V6 Touareg Hybrid
メーカー希望小売価格 6,230,000円 8,980,000円
年式 2011年
型式 DBA-7PCGRS
DBA-7PCGRA
DAA-7PCGEA
駆動方式 4WD  
全長(mm) 4800
全幅(mm) 1945
全高(mm) 1740
ホイールベース(mm) 2905
室内長(mm)
室内幅(mm)
室内高(mm)
車両重量 2190kg 2340kg
最小回転半径 5.5m
サスペンション前 ダブルウィッシュボーン
サスペンション後 ダブルウィッシュボーン
エンジン 3.6L 3.0L
CGR CGE
V型6気筒 V型6気筒
DOHC DOHC
インタークーラー付
スーパーチャージャー
ハイブリッド(34kWモーター/ニッケル水素電池)
トランスミッション 8AT
10・15モード燃費 9.5km/L 13.8km/L
JC08モード燃費

Touareg V6がお薦め

新型トゥアレグを買う場合、ハイブリッドタイプに興味がいきがちだが、車の仕上がりのレベルとしてはベースグレードのTouareg V6がお薦めだ。
Touareg V6は乗り心地やハンドリングのバランスが良い。
逆に150kg増のTouareg Hybridはチューン不足と感じてしまう。

燃費はTouareg Hybridが有利

燃費性能はTouareg V6が10・15モードで9.5km/L、Touareg Hybridは13.8km/Lとなっており、45%以上ハイブリッド車の方がアドバンテージがある。
このクラスの車を選ぶ顧客層であれば、燃料費のことをとやかく言うユーザーも少ないと思うが、普通の運転であれば燃料費の差額が車体価格を上回ることは無いだろう。

内装の質感も先代より向上

欧州のSUVスタイルの車種は、エクステリアに対する評価や人気は高いのだが、車体価格の割に安っぽいインテリアにがっかりさせられることが多かった。
このシンプルさが欧州車のスタイルなんだと、自らを納得させているユーザーも多かっただろう。
しかし、この新型トゥアレグは初代に比べて、室内の高級感、上質感が確実にアップしている。
室内空間も広々して、満足度の高い車に仕上がっている。

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