ヴィッツ後期モデルはJC08モード燃費の大幅向上、新型フィットに対抗
現行ヴィッツは2010年の発売された3代目モデルである。ハイブリッドコンパクトカーのアクアが登場したことで、ヴィッツはかつてほどの存在を示せない状況となっているが、来年2014年4月には後期モデルに向けてのビッグマイナーモデルチェンジが計画されている。
ヴィッツ後期モデル向けの1.3Lエンジンは、高圧縮比とVVT-iEの採用を検討中
今年2013年秋は、ヴィッツ最大のライバルとも言えるホンダ・フィットがフルモデルチェンジを受けた。なかでもヴィッツの直接の対抗となるのは新型フィット 1.3Lガソリンエンジンモデルで、そのJC08モード燃費は26.0km/Lをマークした。対する現行ヴィッツは1.3Lのスマートストップ搭載車が同燃費21.8km/Lと、その性能差は大きい。
ヴィッツ後期モデルは、まずは燃費性能がテコ入れされることになる。1.3Lエンジンの高効率化が施され、その手段としては圧縮比のアップが盛り込まれる。ガソリンエンジンの高圧縮比化はマツダがスカイアクティブGとして先行して実践してきた。高圧縮比ガソリンエンジンはノッキングを起こしやすいというデメリットを生じるが、トヨタはこれをどういった方法で克服するのかが要になるだろう。
また、電動モーターによって可変バルブタイミング機構を制御するVVT-iEも採用される見込み。VVT-iEはレクサス上位車種を中心に採用されてきたシステムで、これがヴィッツに採用されるということになればトヨタ車全般に普及することが予想される。
次期ヴィッツのエクステリアデザインとしてはフロントグリルにキーンルックが採用される可能性が高い。
キーンルックは新型オーリスから始まったトヨタのグローバル車種向けの新型デザインである。Vitz GRMN Turboでもその造形を確認することができる。