マークXは月販1000台に満たないモデル、FRに未練なしか
トヨタではマークX後継モデルの開発が進められている。次期マークXはFFが採用されることになりそうだ。
(写真はG’sマークX)
次期マークXがFF化される可能性についてはこれまでもレポートしてきたが、あくまで案の一つに過ぎなかった。マークⅡ時代に遡る歴代モデルがFRを貫いてきたことを考えると安易にFF化できないのもまた実状だろう。ただここにきて次期マークXはFF化される方向に舵が切られつつある。
(写真は現行マークX)
現行マークXの販売台数は、2009年のフルモデルチェンジ直後で月販4000台前後。最近では月販1000台にも満たない状況で、既にトヨタラインアップの主力車種ではないと言えるだろう。マークⅡ時代からのファン層も高齢化が進み、もっと小さな車種への乗り換えが進みつつある。もうマークXがFRに拘る必要も無いというわけか。
次期マークXは4ドアクーペ、FF化と低重心TNGAで後席居住性をフォロー
次期マークXはフォルクスワーゲン・CCのような4ドアクーペのスタイルに大きく転換することになる。後部座席のルーフ部分を低くした4ドアクーペというスタイルは、メルセデスベンツ、BMW、アウディなど特にドイツ系プレミアムブランドで流行しているが、現状のトヨタラインアップではこれといった車種が無く、新たに参入するカテゴリとなる。
(写真はフォルクスワーゲン・CC)
4ドアクーペ化で損なわれる後席居住性は、低重心のTNGAプラットフォームの採用と、FF化によるパッケージング向上によってフォローされることになり、これは期待できそうだ。
(写真はメルセデスベンツ・CLA45AMG)
次期マークXは早ければ2017年の登場が予想される。搭載されるエンジンは、現行のV6ユニットは廃止ということで、ダウンサイジングを受けることになる。レクサスNXの2.0Lターボの採用が最も近道と考えるが、他に新開発1.5Lターボハイブリッドという案もあり、まだ確定的な段階にはない。