アイシスはカタログ落ちへ、2.0Lクラスミニバンはノア系統へ統合
アイシスは2004年にデビューしたトヨタのミニバン車種。既に10年を過ぎるモデルであるが、フルモデルチェンジを受けずに今なお販売が経過されている。
一方でトヨタでは、ミニバン車種の再編が進められている。かつてのミニバンブーム時には多くの車種がラインアップされたがこれらを整理。特に2.0Lクラスについてはノアとその姉妹車のヴォクシーが昨年2014年にフルモデルチェンジしたことでシリーズが継続されることになり、さらに高級志向の姉妹車としてエスクァイアがラインアップに加わった。実質的には1車種の開発で多くのニーズに応えることになる。
アイシスは受注生産のみによる販売、ノア、ヴォクシー、エスクァイアが実質的に後継
そんな中、アイシスのカタログ落ちが確定的となっており、既に受注生産のみの体制に切り替わっている。アイシスはセダンからの乗り換え需要に応えるためミニバンとしては比較的全高が低く抑えられたモデルである。
ノア、ヴォクシー、エスクァイアらは全高1850mmに設定されることで広いキャビンスペースが優先されたモデル。これらに対しアイシスは全高1640mmに抑えられ、よりセダンに近いドライビングポジションが与えられたモデルとなる。
こういった全高の低いセダン寄りなミニバンは淘汰されるトレンドにあり、日産はラフェスタの自社開発生産を止め、現行モデルではマツダからOEM供給されたプレマシーを販売している。さらに最近ではホンダがオデッセイを全高アップさせて、居住性を向上させている。