エスティマがマイナーモデルチェンジで人気復活、新型フロントデザインが好評
トヨタはエスティマのマイナーモデルチェンジを2016年6月6日に実施した。その販売一ヶ月の受注台数が8000台を超えていることが明らかとなった。
今回は販売期間10年を迎えるマイナーモデルチェンジということで、フロントデザインの大幅変更で大胆にリフレッシュされた。あくまでマイナーモデルチェンジということなので基本設計は従来型エスティマと変わらないが、それでもユーザー視点ではフルモデルチェンジに近い改良と認識されているのかオーダーが殺到している。2200台と掲げられた月販目標の実に4倍近いオーダーの獲得に成功した。
新型エスティマは一部に最新技術の採用もあるが基本設計は古い、人気復活は一過性のものか
新型エスティマは安全運転支援システムのトヨタセーフティセンスCなど、先進技術の採用もあるが、やはり基本設計の古さは否めない。搭載されるハイブリッドシステムは旧式のTHSⅡでJC08モード燃費は18.0km/L。比較されがちな燃費性能という面だけにおいても、2015年12月デビューのホンダ・オデッセイハイブリッドの26.0km/Lから大きく差を開けられている。
また、日産ではプロパイロットとして高速道路の単一車線走行における自動運転システムを今夏発売の新型セレナで初採用する予定となっており、ミニバンカテゴリーで最も注目されるモデルとなりそう。
今回の新型エスティマの好受注は、長らくフルモデルチェンジを待ちわびていた従来型オーナーの買い替え需要によるものが大きく、おそらく後が続かない。強力なライバルが存在する中での、エスティマの人気復活は一過性に終わる可能性が高いだろう。