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新型カローラはダウンサイジングとコストパフォーマンス重視
カローラ・アクシオ&フィールダーが本日2012年5月11日にフルモデルチェンジした。1966年に初代カローラが誕生してから、本モデルで11代目となる。かつての販売台数ナンバーワン車種のカローラは、ファミリーカーとしてのポジションも変わり、現在では業務ユースやシニアユースへと、あるいは世界中で販売されるグローバルカーへとシフトしている。
また、新型カローラのイメージキャラクターとしては、新たに小栗旬が起用された。
今回のカローラのフルモデルチェンジでは、シリーズ初となるダウンサイジングが行われた。全長を従来モデルと比較すると、セダンのアクシオが-50mm、ステーションワゴンのフィールダーが-60mmと短くなる。また、アクシオは従来からの1.5Lエンジンに加えて、1.3Lエンジンが復活採用され137万円5000円からという最安グレードを実現している。フィールダーは、1.5Lエンジンの151万7000円が最安価格となる。
従来モデルと比較してボディサイズが小さくなった新型カローラだが、客室スペースについてもわずかな縮小が見られる。ただし、実用上の広さは同等か従来以上を確保。例えば後席では、ヒップポイントを2cm上げてわずかに立ち気味に着座させることによって、従来モデル以上と感じさせるニースペースを実現している。また、フィールダーのラゲッジ容量については増加している。
トヨタでは、カローラより一つ下の車格にベルタをラインアップしている。今回のダウンサイジングを受けた新型カローラの登場により、ベルタは販売終了となり、来月6月にもその生産を終えることになる。
新型カローラのグリルデザインは3タイプ
新型カローラのグリルデザインは3タイプ用意される。アクシオのG、Xは横二本バーのグリルでワイド感を強調。アクシオの1.5 LUXEL(ラグゼール)は縦バーのメッキフロントグリルが採用され上質感を演出。フィールダーは横一本バーのグリルで、スポーティーさがアピールされる。
フロントデザインは、カローラらしいシンプルで飽きのこないデザインともとれるが、グリルとヘッドライトの形状がフォルクスワーゲン車種を思い出させてしまうのが少し残念に思える。
新型カローラは、ハイブリッド化の話もあったのだが、結局は実現には至らなかった。日本国内の販売を考えた場合、ハイブリッドであることは重要な要素かもしれない。しかし、新興国を含めたグローバル市場もターゲットとするカローラには、ハイブリッドは必要ないという判断がなされたようだ。
また、新型カローラの国内生産は、セントラル自動車宮城工場で行われる。トヨタでは東北地方を中部、九州に次ぐ国内第三の生産拠点に位置づけており、震災復興にも一役買おうとしている。