86派生車のセダンはFA20ハイブリッドで計画中

トヨタ

86セダンの開発が始まりつつある

86派生車のセダンの存在については、86が発売される前から噂されていた。現在、このプロジェクトが始まっており、市販化に向けての開発が行われている。
派生車はFA20型のハイブリッドエンジンが搭載される予定で、インホイールモーター式か1モーター式のどちらかで検討がされている段階だ。これまでトヨタが得意としてきた2モーター式のTHSⅡは、重量増が大きすぎる欠点があり、86セダンに相応しいシステムとは言えない。主にホンダの小型車向けハイブリッドに使われてきた1モーター式も一つの候補として挙がっている。
また、FA20ハイブリッドだけでなく、2.5Lの水平対向エンジンもテストモデルとして用意されている。
Toyota 86 beijing front
86セダンの生産は、86と同じスバルのプラントで行われる。しかし、BRZ派生としてスバルブランドでの販売はされず、トヨタブランドでのみ販売される計画だ。トヨタでは、次期マークXがFF化するが、販売サイドではこれをフォローするFRセダンとして期待していることだろう。

この86派生車種のプロジェクトは、86用シャシーの開発投資をペイしたいことや、スバル生産設備の有効利用など、経営的理由が起因となっている側面が多々ある。それだけに、市販化の可能性は非常に高いと考える。

86/BRZのハイブリッド化はありえるのか?

ここまで派生車種のハイブリッド開発が行われているのなら、本家86もハイブリッドを発売してもよいのではと考えがちだが、それは現実的ではないようだ。86のセールスポイントは何と言っても低重心軽量ボディ。ハイブリッド化には相当な重量増を伴うため、それが1モーター式であったとしても純スポーツカーとしての及第点を得るのは難しい。また、ハイブリッドシステムの積載スペースも無いということだ。

Toyota 86 beijing side

ついでに言うと、先月発売のレガシィ2.0GT DITでデビューしたFA20ターボエンジンを86に搭載させることも無理だという。これはエンジンルームに過給器の積載スペースが無いだけでなく、トランスミッションが高トルクに耐えられないことが理由になっている。

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