MRワゴンが2013年夏にマイナーチェンジ、燃費は29~30km/L達成見込み

スズキ

MRワゴンがマイナーチェンジでスズキの新燃費技術を搭載

今月2012年9月に発売された新型ワゴンRの登場により、スズキ軽自動車の新燃費技術が明らかになった。
これらの技術は、エネチャージ、13km/h以下停止アイドリングストップ、新世代R06A型エンジン、エコクールの4つが柱となっており、ワゴンRのJC08モード燃費は28.8km/Lを達成。ワゴン型軽自動車で燃費ナンバーワンの座を獲得した。

そして、これらの技術はスズキの他車種へも展開される見込みだ。
その中で注目したいのが、2013年夏頃の実施が想定されているMRワゴンのマイナーチェンジである。MRワゴンに、これらの燃費改善技術の改良版が早くも搭載される見込みで、JC08モード燃費は29km/L以上、あるいは30km/Lを達成することができる目処が早くもついているということだ。

(写真は現行MRワゴン)
MRワゴン

MRワゴン採用時には、エネチャージとエコクールの更なる進化が期待される

中でも、エネチャージと名付けられているリチウムイオンバッテリーを使った回生エネルギーシステムがMRワゴンに採用されることに期待が大きい。リチウムイオンバッテリーは高価なため、そもそもの価格が安い軽自動車には小容量なものしか採用することができない。しかし、小容量ながらも従来の鉛バッテリーの補助的な役割を果たし、減速時に回収するエネルギーの効率化に貢献している。今回新型ワゴンRで採用されたばかりの技術なので、その伸びしろはまだまだ大きく、今から約1年後のMRワゴンへの採用時には、さらなる進化が期待されている。

また、アイドリングストップ時でも暫くの間はエアコン冷風が持続できるエコクールも注目したい技術だ。これはエアコンのエバポレーターにパラフィンを主原料とする蓄冷材を埋め込むことによって、アイドリングストップ時にも暫くの間、冷風を送り続けることが可能になる技術である。これもモデルチェンジ後のMRワゴンに採用される見込みだ。
ただし、JC08モード燃費はエアコンオフの条件下で計測されるため、エコクールが燃費スペックの数字を増やすことはない。それでも、実質的なアイドリングストップ時間を延長することができるエコクールは、実用燃費の向上に大きく貢献することは間違い無いだろう。

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