パレットのフルモデルチェンジが早まる、スズキ グリーンテクノロジー搭載

スズキ

新型パレットが早くて2013年初めにもデビュー

2008年にデビューした現行パレット。そのフルモデルチェンジは2013年秋頃になると考えられていた。
しかし、この予定は少し早まり、2012年度内か早くて2013年初頭にも発売されることになりそうである。
新型ワゴンRから採用が始まったスズキ グリーンテクノロジーが搭載される見込みだ。

このスズキがグリーンテクノロジーと名付けている一連の技術は、エネチャージ、新アイドリングストップ、エコクールの3つが大きなテーマとなっており、新型パレットにも採用される。
エネチャージはリチウムイオンバッテリーを内蔵したシステムを組み込むことにより、エネルギー効率を向上させる仕組みとなっている。減速時のエネルギー回生を行い、エンジンを使った発電を極力抑えることにより、燃費を改善させる。
車体重量が重いパレットは、運動エネルギーも大きい。エネルギー回生システムの効果は大きいだろう。

また、アイドリングストップ機構も進化した。エンジンストップは時速13km以下で行われるようになり、エンジン停止時間が延びることになる。

さらに、エコクールはアイドリングストップ中でもエアコンの冷風が維持できる画期的なシステムである。エバポレーターにパラフィンを主原料とする蓄冷剤が内蔵され、アイドリングストップ中でも暫くの間は冷たさが保たれる仕組みになっている。これにより、実質的なアイドリングストップ時間が延長し、エコで快適な車内環境が実現する。
室内容積の大きいパレットは、エコクールによる恩恵を大きく受けるはずだ。

(写真は現行パレットSW)
パレットSW

次期パレットは軽量化により850kg達成か

そして、次期パレットに期待したいのが軽量化である。
パレットは全高1.7mを超える大型ボディで、乗用軽自動車としては最も重い部類に入る。その分、軽量化による効果も期待できるのだ。既に、スズキは新型ワゴンRにおいて、先代モデル比でマイナス70kgもの軽量化に成功しており、新型パレットの場合もこれと同程度かそれ以上の軽量化が可能なはずである。
次期パレットは、高張力鋼板の多用などにより、現行の最軽量グレードで920kgの車両重量が、850kg以下になることが期待されている。

また、パレットのライバル車であるタント、N BOXと対抗するためには、居住性の向上も重要な要素である。
新型ワゴンRのホイールベースは2425mmであったが、これは現行パレットの2400mmより25mm大きい数字となっている。次期パレットにも新型ワゴンRと同じプラットフォームが採用される見込みで、ホイールベースだけ見ても居住性が向上することがわかる。

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