新型ステップ ワゴンは「わくわくゲート廃止」水平基調のラインを強調し原点回帰のスクウェアボディ

ステップワゴン

新型ステップワゴンのボディタイプは、「STEP WGN AIR(ステップ ワゴン エアー)」、「STEP WGN SPADA(ステップ ワゴン スパーダ)」の2種類が設定される。

いずれのエクステリアも水平基調のラインが強調されており、キャビンの広さを重視した設計となっている。スクウェアなボディのシルエットは1996年発売の初代モデルを彷彿とさせる。フロントフェイスはファミリーユースに相応しい愛着の持てるデザインに仕上げられた。

新型ステップワゴン

新型ステップワゴン エア/スパーダ

パワートレインは「ガソリン」と「e:HEV」(ハイブリッド)が用意される。

一方でライバルのトヨタ新型ノア/ヴォクシーは2022年1月13日に正式発表を迎える見込み。新型ステップワゴンが一足早く完成車体を公開した。

グランドコンセプト「#素敵な暮らし」

新型ステップ ワゴンは、家族のためにしてあげたいことや自分のためにしたいことなど、さまざまな目的に応えることで、使う人に「素敵な暮らし」を提供できる存在となることを目指して開発された。

水平基調のデザインによるノイズレスな視界で、車両感覚のつかみやすさや、乗り物酔いしにくい工夫など、クルマを使うことへの「安心」を高め、全席快適に過ごせる開放された室内空間がもたらす「自由」との両立が実現された。

エクステリア

スタイリングから安心が感じられるよう、乗員の居心地や視界とのバランスを取りながらベルトラインの高さを従来に対して上げることで、ボディーの分厚さが表現された。

ステップ ワゴン エアーは、クリーンでシンプルなデザインに細いメッキモールをさりげなく使用し、上質感を表現しています。ステップ ワゴン スパーダは、リアに向けて伸びやかな流れをイメージできる造形としながらも、ワイドかつ重厚なフロントグリルと、ボディー下端全周に配置したダーククロムメッキモールにより、より力強く品格ある佇まいが表現された。

インテリア

歴代モデルで築いてきた「家族のための大空間」を進化させ、自分の家にいるような居心地の良さと、新たな使い方が見つかる自由な空間が実現された。ステップ ワゴン エアーは温かみのあるカラーを用いた明るい室内でリビングのように過ごせる空間に、ステップ ワゴン スパーダは、スタイリッシュな印象を与えるダークトーンのカラーで上質な室内空間に仕上げられた。

さらにミニバンの新たな価値として、乗り物酔いしにくいクルマも目指された。水平基調でノイズレスなデザインによって乗る人の視野を安定させ、乗り物酔いを起こしにくくすることに貢献している。また、シート表皮には撥水撥油加工をほどこし掃除がしやすい素材が採用された。

パッケージング

家族の成長に合わせた多彩な使い方ができるよう、乗る人が自由に居場所を選べるシートアレンジが採用された。2列目シートは、前後へのロングスライドだけでなく左右にもスライドできる構造となっている。これにより、例えば小さなお子さまは1列目から目の届きやすい場所に、成長とともに適度な距離感を持って座るなど、柔軟で自由な使い方が可能となる。3列目シートは、従来からの床下収納はそのままに、着座位置を高くし前方のシート、ヘッドレストの形状を変更したことで開放的な視界が実現された。シートクッションの厚みも増すことで、3列目においても快適な座り心地が実現される。

新型ステップワゴンは、シーケンシャルターンシグナル、2列目オットマン付きキャプテンシートなど装備

ティザーサイトによると、スクウェア形状のヘッドランプユニットに、シーケンシャルターンシグナルを採用していることもアピールポイントになっているようだ。

新型ステップワゴン ヘッドランプユニット

新型ステップワゴン

ホンダのラインアップではフラグシップミニバンのオデッセイがカタログ落ちとなり、新型の投入予定も無い。かつてのオデッセイのユーザー層をステップワゴンが引き継ぐことになるため、新型ではプレミアムグレードの充実が予想されていた。

新型ステップワゴン オットマン付きキャプテンシート

新型ステップワゴン

公開されたインテリア画像は、恐らく最上級グレードのものだろう。造りの良さそうなオットマン付きの2列目キャプテンシートが備わる。3列目シートについては、6:4の分割可倒式であることが写真から予想される。

新型ステップワゴン インテリア

新型ステップワゴン

インテリア前方部分では、三角窓の後方の柱が太くなっているのが確認でき、この部分で剛性を出していそうだ。つまりフロントウィンドウ両サイドのAピラーを細くし、死角が減らされているはず。このあたりはフィットでも使われた技術を同様に採用してるだろう。

新型ステップワゴン ティザー2

新型ステップワゴン

サイドからのエクステリア画像では、スクウェアで居住性を重視して設計されていることがよくわかる。Aピラーは立たされ、ルーフラインはほぼ水平で、バックドア傾斜は絶壁に近い。まずは、新型ノア/ヴォクシーの購入検討ユーザーに、広さでアピールする狙いがありそうだ。

(Twitterの利用規約に基づいた引用をさせていただいております)

新型ステップワゴン、わくわくゲートは廃止へ

ステップワゴンシリーズは、大ヒットとなった1996年発売の初代モデルから数えて、新型で通算6代目となる。

ステップワゴンスパーダ

5代目ステップワゴン スパーダ

国内のミニバン需要が縮小していくなかで、特に5代目モデルの販売は苦戦した。その原因の一つとして、2015年の発売当初から指摘されていたのが「わくわくゲート」の外観デザインである。

ステップワゴン スパーダ

従来型ステップワゴン スパーダ

5代目ステップワゴンは、一般的な跳ね上げ式によりフルオープンできる機構に加え、左片側の開き戸で人や荷物を出し入れする機構として「わくわくゲート」が備えられた。パーキングの天井高さや、後方スペースに余裕がないケースでも、ラゲッジにアクセスしやすくなり、小柄なユーザーでも開閉しやすいことから「わくわくゲート」は利便性の面では概ね好評であった。しかし、その左右非対称の「見た目」が受け入れられないユーザーが多かったようだ。

ステップワゴン リアゲート

新型ステップワゴンでは「わくわくゲート」は廃止となる。バックドアの「見た目」はオーソドックスなミニバンらしい上質なスタイルとなり、ようやくライバル車種と競えるデザインに仕上げられる。余計なコストも抑えられることになるだろう。

新型ステップワゴンは通常グレードにもe:HEV採用

従来型ステップワゴンの販売不振の理由は「わくわくゲート」だけではない。シリーズ内にハイブリッドシステム搭載グレードが少ないことも販売の妨げとなっていたはずだ。

新型ステップワゴンのハイブリッドシステムは、改良が盛り込まれた上で現行タイプがキャリーオーバーされる見込み。さらに燃費性能が向上した2.0L e:HEVが採用されるだろう。

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