【エルグランド】フルモデルチェンジ2023年、1.5L VC-T e-POWER搭載、2022年から新型ミニバン続々

エルグランド

日産のラージサイズミニバン、エルグランドのフルモデルチェンジが2023年に実施されることが予想される。

エルグランド

現行エルグランド

2021年末から国内ミニバンセグメントの動きが活発化してくる。トヨタが主力ミニバンのノアをフルモデルチェンジさせ、さらに2022年にはエルグランドの直接的ライバルのアルファードも次期型が計画されている。

トヨタ アルファード

現行アルファード

日産もこれに対抗するため新型車の開発を進めており、まずはセレナが2022年に次期型に切り替わる。その後、2023年になってからエルグランドをフルモデルチェンジさせる見込みとなっている。

現行エルグランド リアコンビネーションランプ

現行エルグランド

トヨタの新型ミニバン勢の登場から約1年遅れの後出しで勝負を賭け、優位性のあるモデルを確実に出していく狙いだ。

エルグランド オーテック

現行エルグランド オーテック

エルグランドは1.5L VC-T e-POWERでハイブリッド化される

現行型エルグランドは、2010年にフルモデルチェンジされた3代目で、既に販売期間11年が経過している。

エルグランド

2014年と2020年に2度のマイナーモデルチェンジを受け、リフレッシュはされているものの、基本設計は大きく変えられていない。パワートレインはVQ35DE型のV6 3.5Lと、QR25DE型の直4 2.5Lが用意されるが、ライバルのアルファードがTHSⅡの2.5Lハイブリッドを搭載するなかでは、販売に結び付きづらい部分もあるだろう。

エルグランド 東京モーターショー2013

フルモデルチェンジで一新されるエルグランドは、まずこのパワートレインが大幅刷新される。2021年度終盤に発売予定の新型エクストレイルなどに搭載される直3 1.5L VC-T e-POWERが、次期エルグランドにも採用される見込み。

現行エルグランド インテリア

現行エルグランド

エルグランドの発電エンジンは1.5Lで大丈夫なのか

巨体のエルグランドが1.5Lターボエンジンで動かされるというのは、信じがたい部分でもあるが、そこがe-POWERの面白いところである。

エルグランド シート

現行エルグランド

ワンサイズ下の現行セレナに搭載されるのは、1.2L NAエンジンのe-POWERで、これは先代ノートに搭載された第一世代e-POWERがベースとなっている。ここから、モーター出力のアップ、オイルクーラーの追加、パワーモジュールの強化、リチウムイオンバッテリーの増量など、排気量ではない部分でのチューンアップにより、中型ミニバンへの搭載が可能となった。

セレナ e-POWER 東京モーターショー2017

現行セレナ e-POWER

こういった現行型セレナ e-POWERの例を見ても、エルグランドに1.5L VC-T e-POWER搭載というのは、エクストレイル版からチューンアップされることを前提とすれば、十分に現実的なパワートレイン選択と考えられる。

次期エルグランドは、可変圧縮比(Variable Compression ratio)エンジン採用

また、1.5L VCターボ e-POWERは、唯一、日産が量産化に成功した可変圧縮比エンジンが発電専用エンジンとして使われている。マルチリンク構造により、ピストンの上死点と下死点の位置をシームレスに変更可能とする。この間に上死点と下死点の移動量は同じで、ストローク長や排気量の変更はないが、圧縮比のみが8~14の範囲で変更できる仕組みとなっている。

VC-Tエンジン マルチリンク

VC-Tエンジン マルチリンク構造

このような複雑な構造を取り入れるメリットはどういったものか。

まず、基本的なエンジンの特性上、高圧縮比では熱効率を上げることができるが、回転数を上げるほどノッキングが発生しやすくなるため高出力運転には不向きである。

一方で、低圧縮比エンジンは、高回転域が得意である。熱効率は高圧縮比エンジンに比べ悪くなるが、高出力運転時にも回転数を上げてパフォーマンスを出すことができる。

VC-T figure

VCエンジンでは、低圧縮比と高圧縮比の両方からの「いいとこ取り」を出力ニーズに応じて行われる。なるべく高圧縮比を維持することで環境性能を高めつつ、いざとなれば高出力を発生させるという臨機応変な対応がマルチリンク構造で実現される。

日産が世界で初めて量産化した可変圧縮比エンジンは、2016年に発表された、KR20DDET型エンジンで、これは2.0Lの直列4気筒ターボのコンベンショナルエンジンであった。搭載モデルはインフィニティ QX50や北米アルティマといったあたりで、これまで日本市場向けには提供されていない。

スカイラインクロスオーバー QX50

その後、ダウンサイズされた1.5L版がe-POWERの発電エンジンとして採用され、2022年に欧州キャシュカイや新型エクストレイルに搭載される予定となっている。その後、セレナ、エルグランドと搭載車種が増やされる見込み。

VC-T 日産

2.0L VC-Turbo

エルグランド搭載のVC-Turbo e-POWERが長く続く上り坂での電力不足を解消

日産では2025年以降の市販化を目指した次世代e-POWERの開発も進められている。そこでは、発電エンジンの完全定点運転が目標の一つとなっている。エンジンは発電効率を極めたある一定回転数だけでの稼働に限定することで、環境性能を向上させていく考えだ。

次世代e-POWER開発中

開発中の次世代e-POWER

VCターボ e-POWERは、完全定点運転の志向とは大きく異なり、あらゆる回転数での効率向上が目指されている。

セレナ e-POWER フロントグリル

ミニバン車種のセレナにおいて、既に1.2L e-POWERが採用されていることは前述した通り。ただし、長く続く上り坂といった、意地悪な状況では、バッテリー残量が底をついてしまい、その後は1.2L NA エンジンによる発電だけの電力で坂を登らなければならず余裕のある加速性能を得ることができなかった。

1.5L VC-Turbo e-POWERでは、バッテリー残量に余裕があるときは、高圧縮比でエネルギー効率を優先した発電が行われる。そして、バッテリー残量が少なくなった場合は低圧縮比でエンジン回転数を上げてハイパフォーマンスに発電をすることが可能となる。

キャシュカイ

欧州キャシュカイ 1.5L VC-Turbo e-POEWR搭載予定

新型エルグランドは底床&スポーティーに、新世代ミニバンは居住性だけじゃない

エルグランドシリーズを含め、これまでミニバン車種に求められた一番の要素と言えば、居住性である。その追求のため、フルモデルチェンジの度に、ボディサイズの拡大を受けることが多かった。

現行エルグランド中期型オーテック

現行エルグランド中期型オーテック

ただし、この流れは、2021年末頃から始まるミニバンのフルモデルチェンジラッシュでは一旦休止となりそう。デザイントレンド的に、スポーティーで、ルーフがやや低くなることが予想される。直線的でシャープなラインも増やされるだろう。

エルグランド中期型オーテック

現行エルグランド中期型オーテック

それでも底床技術を進化させることで、室内高としては現行程度が保たれ、居住性は維持されるはず。

アルファードのフルモデルチェンジは2022年に実施される見込み。姉妹モデルのヴェルファイア廃止される。既にトヨタ系全販売チャネルでの取り扱いになっており、モデル末期ながらも販売は好調だ。
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