フルモデルチェンジを迎えた新型スペーシアが正式発表された。2023年11月22日に発売日を迎える予定となっている。
消費税込み車両本体価格は、標準車が2グレード用意され 1,530,100~ 1,824,900円。カスタムが3グレード用意され 1,801,800~ 2,193,400円となった。また、SUVタイプのギアと、4ナンバーのベースは、今回はフルモデルチェンジの対象となっていない。
機種名 | エンジン | 駆動方式 | 消費税込み車両本体価格(円) |
スペーシア 標準車 |
HYBRID G | 2WD | 1,530,100 |
4WD | 1,656,600 | ||
HYBRID X | 2WD | 1,705,000 | |
4WD | 1,824,900 | ||
スペーシア カスタム |
HYBRID GS | 2WD | 1,801,800 |
4WD | 1,925,000 | ||
HYBRID XS | 2WD | 1,995,400 | |
4WD | 2,115,300 | ||
HYBRID XSターボ | 2WD | 2,073,500 | |
4WD | 2,193,400 |
先代型から同様に全車マイルドハイブリッドの設定となる。ターボエンジン車は、カスタムの最上級グレード「HYBRID XS TURBO」での設定に限られる。
ボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1785mmで、先代型から変わらず。
エクステリアデザインの印象は、標準車はヘッドランプ形状を含めキープコンセプトの雰囲気が強い。
一方、カスタムは先代のアルファード顔からイメチェンしており、シンプルなオラオラ顔に整えられた。
ボディサイドの太い2本のキャラクターラインは新型スペーシアの大きな特徴でもあり、コンテナのような丈夫なイメージが与えられた。
注目度の高い装備では、「セーフティプラス・パッケージ」として、「電動パーキングブレーキ、ブレーキホールド、アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能・停止保持機能付)、車線維持支援機能」をセットにしたものが用意される。カスタムは全車標準装備で、標準車はHYBRID Xのみに66,000円でオプション設定可能となっている。
後席用の快適装備、例えばマルチユースフラップ(通称オットマン)や、天井のサーキュレーター、センターアームレスト、パーソナルテーブル(左右両方)などは、「HYBRID X」「HYBRID XS (NA / TURBO)」で標準装備となる。
また、助手席ビッグオープントレーは全車標準装備となる。かなり大きく、スマートフォンはもちろん、小型のタブレットを置くことも可能だろう。そのすぐ側のUSB電源は、タイプAとタイプCとも用意されている。
ビッグオープントレーの下には引き出しが用意されており、さらにその下に一般的なグローブボックスがある。収納力の高さもライバルN-BOXに対する大きなアドバンテージとなるはず。
運転席では、ハンドル右側のドリンクホルダーがペットボトルだけでなく、紙パックも置ける形状になっているなど工夫が凝らされる。メーターパネルとダッシュボード間にもパーキングチケットや小物が置けそうな横長の収納エリアがある。
これだけ実用に振ると、インテリアに軽トラ感が出てしまいがちである。しかし、新型スペーシアでは、インテリアの各プラスチックパーツにそれぞれ独立した色を設定することでコーディネートされておりオシャレに感じる。
この、展示車両では、ブラック系~ブラウン系~ホワイト系がインテリアカラーとして使われている。まるでコーヒーとミルクが混ざるときのトーンを再現したかようだ。
スペーシアシリーズの「ギア」と「ベース」は、今回のジャパンモビリティショーでは、新型コンセプトが参考出品されなかった。フルモデルチェンジの時期も遅れるだろう。
先行して販売活動がスタートしている新型スペーシアの標準車およびカスタムは、2023年内にも正式な発売日を迎えることが予想される。
「スペーシア」フルモデルチェンジの<まとめ><オプション価格表>は、次のページ
2023年はスペーシアにフルモデルチェンジの順番が巡ってきた
スズキの軽自動車ラインアップでは、2021年12月にアルトがHEARTECTプラットフォームの2巡目となるフルモデルチェンジが実施された。
その後、軽自動車規格の新たなスライドドアとしてワゴンRスマイルを設定した。
次は新型スペーシアに、フルモデルチェンジの順番が回ってきた。2023年内の発売が予想される。
一方、ライバルのダイハツでは、ムーヴがスライドドア化されるという大きな変化があった。軽自動車セグメントのスライドドア装備率は、より一層高まることが予想され、新型スペーシアも注目を集めることになりそう。
スペーシア、従来約5年のモデルサイクルは延長された
初代スペーシアは2013年にパレット後継のスーパーハイト軽ワゴンとして登場した。この初代型は5年弱という販売期間を経て、2017年12月に現行型の2代目にフルモデルチェンジしている。こういった経緯もあり、2022年あたりの新型スペーシア登場を期待する声もあったが、モデルサイクルは延長となる。
「スペーシア」フルモデルチェンジの<まとめ>は、次のページ
スペーシア シリーズから2モデルが東京オートサロン2023に出品
スペーシアのフルモデルチェンジ実施時期は、2023年度後半頃が予想される。モデル末期の販売が続けられるなか、スペーシアギアとスペーシアベースが、東京オートサロン2023のスズキブースで出品された。スズキとしては、3年ぶりの出展となり、今回はアウトドアイメージで装飾されたブースが特徴となった。
スペーシアギアの出品車両は、販売会社装着アクセサリーによるカスタマイズが施された。
エクステリアでは、フロントバンパーガーニッシュ(カモフラージュ)、サイドデカール(カモフラージュ)、サイドデカール TALL CAMPER、バックドアガーニッシュデカール(カモフラージュ)、デコステッカー(カモフラベア)が装着される。
インテリアでは、ルームミラーカバー(カモフラージュ)、インパネデカール(カモフラージュ)、フロアマット/ジュータン(ハニカム)が装着される。
スペーシアシリーズに施された、前回2021年12月の一部改良では、フェイスリフトが含まれるマイナーチェンジ相当の内容であった。その後、2022年8月には派生の商用モデルとして、スペーシアベースを追加発売させていた。
「スペーシア」フルモデルチェンジの<まとめ>は、次のページ
スペーシア 2021年12月の一部改良では、フロントグリルのデザインを変更していた
スペーシアの2021年12月の一部改良では、フロントグリルが4本のメッキバーによる横桟タイプとなった。車両価格は1,394,800~1,656,600円に設定される。
スペーシアのフルモデルチェンジ遅れそう、2021年12月一部改良でフェイスリフト
2021年12月に実施されたスペーシアの一部仕様変更は、フロントデザイン変更を伴ったマイナーモデルチェンジ相当の改良が実施された。今後少なくとも2年間程度は、現行型の販売が継続が予想される。
先代型スペーシアは約4年半の販売期間を経て、フルモデルチェンジを受けていたが、2017年発売の現行型スペーシアの販売期間は少し長くなりそう。
「スペーシア」フルモデルチェンジの<まとめ>は、次のページ
スペーシアが2021年9月に販売減、ワゴンRに抜かれた
スペーシアからワゴンRスマイルに販売がシフトする流れは、既に数字にも表れている。
【通称名別新車販売台数】
スペーシア | ワゴンR | |
2021年8月 | 9300 | 5235 |
2021年9月 | 7064 | 7573 |
2021年9月の販売台数はスペーシアが7064台、ワゴンRが7573台。スズキの軽自動車としては再量販モデルであったスペーシアが、ワゴンRによって抜かされる結果となった。8月までの販売台数から察すると、およそ2千台前後の受注がスペーシアからワゴンRスマイルへ流れたことが推測できる。
(このページには、権利者より報道目的または個人的・非営利目的の場合のみの使用が許可されている画像・動画を使用しています。)
スペーシア フルモデルチェンジ まとめ
まとめ更新日: 2023/11/09
- フルモデルチェンジ正式発表2023年11月9日
- 発売日 11月22日予定
- ほぼ市販型の新型コンセプトがJAPAN MOBILITY SHOW 2023で発表済み
- 標準車の外観はキープコンセプト
- カスタムは、アルファード顔をやめる
- 一部グレードで、電動パーキングブレーキ、ブレーキホールド、アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能・停止保持機能付)、車線維持支援機能
- 上級グレードで後席オットマン装備
- 助手席ビッグオープントレー標準装備
- 標準車とカスタムが先行
- ギアとベースのフルモデルチェンジは遅れそう
- 従来約5年のモデルサイクルは延長
新型スペーシア オプション価格表
メーカーオプション名 | 設定機種 | 消費税込み価格(円) |
全方位モニター付メモリーナビゲーション・スズキコネクト対応通信機 メモリーナビゲーション[9インチHDディスプレイ、フルセグTV・AM/FMラジオ・スマートフォン連携機能付、Bluetooth®対応]、全方位モニター用カメラ[フロント/サイド(左右)/バックカメラ]、USBソケット、GPSアンテナ、TV用ガラスアンテナ、ハンズフリーマイク、メモリーナビゲーション専用オーディオガーニッシュ、SOSボタン、スズキコネクト対応通信機 |
全車 | 195,800 |
セーフティプラスパッケージ 電動パーキングブレーキ、ブレーキホールド、アダプティブクルーズコントロール(ACC)[全車速追従機能・停止保持機能付]、車線維持支援機能 |
スペーシア HYBRID X | 66,000 |
2トーンルーフ仕様車 | スペーシア HYBRID X スペーシア カスタム HYBRID XS スペーシア カスタム HYBRID XSターボ |
60,500 |
ピュアホワイトパール塗装車 | 全車 | 27,500 |
スチールシルバーメタリック塗装車 | スペーシア カスタム | 27,500 |
ピュアホワイトパール ブラック2トーンルーフ仕様車 スチールシルバーメタリック ブラック2トーンルーフ仕様車 |
スペーシア カスタム HYBRID XS スペーシア カスタム HYBRID XSターボ |
88,000 |