【スペーシア】フルモデルチェンジ遅れる、2023~2024年発売予想、第二世代HEARTECT採用

スペーシア

スズキ・スペーシアのフルモデルチェンジは、2023~2024年に実施されることが予想される。

スペーシア コンセプト 東京モーターショー2017

先代型スペーシアは約4年半の販売期間を経て、フルモデルチェンジを受けていた。しかし、2017年発売の現行型スペーシアの販売期間は少し長くなりそう。

スペーシアのフルモデルチェンジのタイミングは、ベーシック軽自動車の後

スズキでは、共通プラットフォーム「HEARTECT」の第二世代型の導入が2022年から計画されており、これは軽自動車ではアルトやラパンといったベーシックタイプの車体から実施されることになる。スペーシアへの導入とフルモデルチェンジは、その後のタイミングとなるだろう。

スペーシア カスタム

現行スペーシア カスタム

またスズキでは、スペーシアに次ぐ新たなスライドドア装備の軽自動車として、ワゴンRスマイルが2021年9月に発売となったばかり。しばらくは、新型ワゴンRスマイルの販売が強化されることになり、スペーシアのフルモデルチェンジを急ぐ必要もなくなっているというわけだ。

ワゴンRスマイル HYBRID X 2021

ワゴンRスマイル HYBRID X

スペーシアが2021年9月に販売減、ワゴンRに抜かれた

スペーシアからワゴンRスマイルに販売がシフトする流れは、既に数字にも表れ始めている。

【通称名別新車販売台数】

スペーシア ワゴンR
2021年8月 9300 5235
2021年9月 7064 7573

2021年9月の販売台数はスペーシアが7064台、ワゴンRが7573台。スズキの軽自動車としては再量販モデルであったスペーシアが、ワゴンRによって抜かされる結果となった。8月までの販売台数から察すると、およそ2千台前後の受注がスペーシアからワゴンRスマイルへ流れたことが推測できる。

スペーシア リアコンビネーションランプ 東京モーターショー2017

スペーシアのハイブリッドシステムは、フルモデルチェンジでさらなる進化が求められる

近年の軽スーパーハイトワゴンと呼ばれるセグメントは、ホンダ・N-BOX、スペーシア、ダイハツ・タントが販売実績の上で三強となってきた。なかでもスペーシアはクラス唯一の全車ハイブリッド仕様で、燃費性能は最も優秀である。

しかし、それでもWLTCモード燃費は22.0km/Lに留まる。

一方で、経済産業省と国土交通省により2030年度燃費基準が策定されたが、これによると軽スーパーハイトワゴンクラスの車両重量で求められる燃費性能は28km/L程度となる見込みである。

2030年燃費基準

2030年度燃費基準

今後、さらなる燃費改善が必要とされるなかで、現行スペーシア搭載の小型アシストモーターを使ったマイルドハイブリッドでは、燃費基準の達成は厳しい。スズキとダイハツが手を組み、EV、ハイブリッドを含めた電動化パワートレインの共同開発が求められるのも、こういったことが背景となっている。

スペーシア カスタム リアコンビネーションランプ

現行スペーシア カスタム

将来的にはスペーシア、タントでハイブリッドシステムを共用することも一つの策

2019年よりトヨタとスズキは資本提携を結んでおり、既にインド市場向けのOEMモデルをスズキからトヨタへ供給するなど、具体的な業務提携も進んでいる。逆にスズキにとって、トヨタのハイブリッド技術は、軽自動車事業を継続するためにも必要不可欠なものになるだろう。

もちろんこのハイブリッドシステムは、トヨタ自動車の完全子会社であるダイハツの車種、つまり将来のタントなどへも搭載されることは想像に難くない。

タント

現行タント

軽自動車向けハイブリッドパワートレインの共用で燃費基準を乗り切る

軽自動車は、海外販売の事例はあるものの、基本的には日本でしか、まとまった販売台数が出ない。典型的なガラパゴス商品である。

小さな市場で、多くのブランド、車種が乱立する現状から、今後はプラットフォーム、パワートレイン、CASE技術をメーカーの垣根を超えて共通化していかねば、軽自動車というカテゴリ自体の存続が厳しくなる。

スペーシアはモデルチェンジでレベル2自動運転を装備できるか

スペーシアのフルモデルチェンジで期待したいものは、新開発ハイブリッド以外にもある。安全運転支援システムである。

スペーシアギア リアコンビネーションランプ

現行スペーシアギア

ライバルのN-BOX、タントは高速道路巡航時にステアリングに手を添えるだけで、車速コントロールと車線維持を自動制御するシステムが既に搭載されている。いわゆるレベル2自動運転と呼ばれる機能が、スペーシアには未だ導入されていないのだ。ただし、スズキ・クロスビーの2020年10月の改良では、この機能が盛り込まれており、今後スペーシアを含めたスズキの主力モデルに水平展開されていくことになるだろう。

クロスビー

現行クロスビー

クロスビーのアダプティブクルーズコントロールは全車速対応で渋滞時の再発進も可能。車線を含めた前方認識は日立オートモティブシステムズ製のステレオカメラによるシステムによって行われる。これはスバルのアイサイトで採用実績があり、そこからさらに進化を遂げている。

スペーシアギア インテリア

現行スペーシアギア

次期スペーシアのタイミングでは、スズキ&ダイハツの共同開発EVパワートレインは間に合わない

昨今、スズキとダイハツの関係が親密になってきた。2021年07月21日には、軽商用事業でのCASE(コネクテッド、自動運転、シェア、電動化)普及に向けて、CJP(Commercial Japan Partnership)にスズキとダイハツも参画することが発表された。これは既に明らかとなっていた軽自動車向けEVパワートレインの共同開発を加速させることにもなるだろう。まずは走行パターンが単純な商用車で、電動化に限らずCASE全体での技術開発が進められ、将来的には乗用車へも応用されることになる。

スペーシアギア

現行スペーシアギア

ただし、2023~2024年のフルモデルチェンジが予想されるスペーシアにおいては、影響は限定的となりそう。

スズキのEV参入は2025年頃まで遅れる可能性

スズキは、インド市場で2025年までに投入予定の100万円台EVを発表した。2025年というタイミングに関しては、遅すぎる印象もあるが、特にインドをはじめとする新興国ではEV化はこれからというのが現実である。

日本の軽自動車では2022年春に日産からIMKコンセプトの市販型EV「SAKURA」の発売がスケジュールされている。次にホンダが2024年の軽EVの発売を予告している。それでも、スーパートールワゴンのスペーシアのEV化については、まだ先となりそうだ。

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