スズキ・スペーシアのフルモデルチェンジは2022年度内予想、トヨタ提携を活かせるか

スペーシア

スズキの軽自動車、スペーシアのフルモデルチェンジが2022年度内に実施されることが予測される。スペーシアシリーズは、前身となるパレット時代も含めて、これまで5年前後でフルモデルチェンジされてきた。

スペーシアギア

現行スペーシアギア

現行型スペーシアの販売は好調で、競争が激しいセグメントだけに、3代目となる次回フルモデルチェンジも大きく遅延することなく実施されるだろう。

スペーシアギア リアコンビネーションランプ

現行スペーシアギア

スペーシアのハイブリッドシステムは、フルモデルチェンジでさらなる進化が求められる

次期スペーシアはトヨタとの提携がカギとなる。

近年の軽スーパーハイトワゴンと呼ばれるセグメントは、ホンダ・N-BOX、スペーシア、ダイハツ・タントが販売実績の上で三強となってきた。なかでもスペーシアはクラス唯一の全車ハイブリッド仕様で、燃費性能は最も優秀である。

しかし、それでもWLTCモード燃費は22.0km/Lに留まる。

一方で、経済産業省と国土交通省により2030年度燃費基準が策定されたが、これによると軽スーパーハイトワゴンクラスの車両重量で求められる燃費性能は28km/L程度となる見込みである。

2030年燃費基準

2030年度燃費基準

今後、さらなる燃費改善が必要とされるなかで、現行スペーシア搭載の小型アシストモーターを使ったマイルドハイブリッドでは、燃費基準の達成は厳しい。そんななか期待されるのが、トヨタからのハイブリッド技術の供与である。

スペーシア カスタム リアコンビネーションランプ

現行スペーシア カスタム

次期スペーシア、次期タントでハイブリッドシステムを共用することも一つの策

2019年よりトヨタとスズキは資本提携を結んでおり、既にインド市場向けのOEMモデルをスズキからトヨタへ供給するなど、具体的な業務提携も進んでいる。逆にスズキにとって、トヨタのハイブリッド技術は、軽自動車事業を継続するためにも必要不可欠なものと考えられる。これによって開発される新たな軽自動車向けハイブリッドシステムが、次期スペーシアに搭載されることが期待される。

もちろんこのハイブリッドシステムは、トヨタ自動車の完全子会社であるダイハツの車種、つまり次期タントなどへも搭載されることは想像に難くない。

タント

現行タント

軽自動車向けハイブリッドパワートレインの共用で燃費基準を乗り切る

軽自動車は、海外販売の事例はあるものの、基本的には日本でしか、まとまった販売台数が出ない。典型的なガラパゴス商品である。

小さな市場で、多くのブランド、車種が乱立する現状から、今後はプラットフォーム、パワートレインをメーカーの垣根を超えて共通化していかねば、軽自動車というカテゴリ自体の存続が厳しくなる。

スペーシアはモデルチェンジでレベル2自動運転を装備できるか

スペーシアのフルモデルチェンジで期待したいものは、新開発ハイブリッド以外にもある。安全運転支援システムである。

スペーシア カスタム

現行スペーシア カスタム

ライバルのN-BOX、タントは高速道路巡航時にステアリングに手を添えるだけで、車速コントロールと車線維持を自動制御するシステムが既に搭載されている。いわゆるレベル2自動運転と呼ばれる機能が、スペーシアには未だ導入されていないのだ。ただし、スズキ・クロスビーの2020年10月の改良では、この機能が盛り込まれており、今後スペーシアを含めたスズキの主力モデルに水平展開されていくことになるだろう。

クロスビー

現行クロスビー

クロスビーのアダプティブクルーズコントロールは全車速対応で渋滞時の再発進も可能。車線を含めた前方認識は日立オートモティブシステムズ製のステレオカメラによるシステムによって行われる。これはスバルのアイサイトで採用実績があり、そこからさらに進化を遂げている。

スペーシアギア インテリア

現行スペーシアギア

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