ルノーがイニシアル・パリ・コンセプトとして次世代ミニバンを発表
今回紹介するイニシアル・パリ・コンセプトは、ルノーがフランクフルトモーターショー2013で公開した車の中でも、一際強い存在感を放っている。
ルノーは今年、チーフデザイナーであるヴァン・デン・アッカー氏の発案で、デザインルネッサンスをテーマとした6台のコンセプトカーを続けざまに発表している。このイニシアル・パリ・コンセプトもその一つで、Wisdom(知恵)をテーマにデザインされた。
ルノーいわく、イニシアル・パリ・コンセプトは、人生を官能的に楽しむ人のためのラグジュアリーな新感覚ミニバンとしている。実際には、背の低いミニバンにSUV的要素のつまった新型クロスオーバーといった方が正しいかもしれない。
一方で、イニシアル・パリ・コンセプトはただのコンセプトカーではなく、ミニバン『エスパス』の後継車としてその方向性を探っている、というのが大方の見方でもある。
イニシアル・パリ・コンセプトはエスパス後継車としての市販化が期待される
イニシアル・パリ・コンセプトに搭載されるエンジンは、1500rpmという低回転領域から最大トルク40.8kgmの90%を発生可能なdCI 130ツインターボディーゼル。1.6Lという小排気量ゆえの高い燃費性能が期待される。
車体に目を向ければ、観音開きのサイドドア、BOSEのサウンドシステム、3列目がベンチシートになっているなど興味深い仕様だ。
次期エスパスとしての日本導入の可能性についてはまだ何とも言えない。ただし、イニシアル・パリ・コンセプトの4850mmという全長は、トヨタ・エスティマやホンダ・オデッセイに相当するボディサイズでもあり、日本市場にもマッチするモデルとして市販化されるのではと考える。