プラドのフルモデルチェンジ、新型ランドクルーザー250の発売日いつ?
トヨタでは、ランドクルーザープラドのフルモデルチェンジに相当する後継モデル、新型「ランドクルーザー 250」の開発が進められている。早ければ2023年終盤、遅くとも2024年夏頃までに、発売されることが予想される。
プラド後継、新型ランドクルーザー250、中国での生産は2024年夏頃開始と報道
次期プラドの中国生産を2024年夏頃から始めることが中部経済新聞によって報道された。あくまで中国での生産開始時期ということで、日本仕様がどうなるのかについては未確定である。
現行150系プラドは一部で受注再開、国内向け生産強化とキャンセル増加で納期改善
トヨタは、ランドクルーザープラドの2023年4月25日時点の工場出荷時期として、「詳しくは販売店にお問い合わせください」とアナウンスしており、現行モデルはオーダストップに近い状況が想定される。しかし、実際にはオーダーを受け付けている販売店もいくらか確認されている。トヨタ岩手では、2023年4月21日時点の工場出荷時期として、ガソリン車が8月上旬、ディーゼル車が7月下旬と公表している。
プラドのフルモデルチェンジ後継モデル、2023年内の発売は絶望的か
新型ランドクルーザー250の発売時期については、2023年終盤~2024年夏頃と予想されるが、より詳細なスケジュールについては、2023年中盤となった現在も確定的な情報が無い。
そういったことから、2023年内の発売が難しくなっているという考え方がある。一方、現行型プラドの現段階での納期は、2023年8月となっており、まだ2023年内に発売される可能性が捨てきれない状況だ。
新型ランドクルーザー250は、300系のショートホイールベース版となるGA-Fプラットフォームの採用が想定される。そして、そのプレミアム版として、レクサスブランドからフルモデルチェンジを受けた新型GXが2024年に登場する見込みで、これは日本発売も計画されている。
また、ランドクルーザー70の復活再販については、2023年9月頃が予想される。10月開催のジャパンモビリティショーでは、トヨタブースからは「新型ランドクルーザー250」が、トヨタ車体ブースからは「ランドクルーザー70」の出品が期待される。
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ランドクルーザープラド後継にはハイブリッドが用意されるが、日本仕様はキャリーオーバーの可能性
中日新聞の報道でもあった通り、プラド後継車種「ランドクルーザー250」には、ランドクルーザーシリーズで初となるハイブリッドパワートレインが採用される見込み。ただし、これは国内向けの初期モデルには導入されないと考えられる。
トヨタでは、ラダーフレーム構造にTNGA世代の技術を採用した、GA-Fプラットフォームの新型車種の導入が進められてきた。なかでもボディサイズが最大級となるのが、北米向けピックアップトラックのタンドラで、「i-FORCE MAX」と呼ばれる新開発のハイブリッドシステムが採用された。
システムのベースとなるのは、ランドクルーザー300などにも採用されるV35A-FTS型のV6 3.5L ツインターボエンジンと10速ATを組み合わせたパワートレインである。さらに、48 hp (36 kw)のモーターを加えることで、ハイブリッドシステムに仕上げられた。パフォーマンスは最高出力437hp(443ps)、最大トルク583lb-ft(790Nm)を達成する。駆動用バッテリーは、ニッケル水素式の容量1.87kWhが搭載される。
GA-Fプラットフォーム最軽量となるランドクルーザー250への搭載となると、いくらかのデチューンが施され、燃費性能の改善が図られることになりそう。また、現段階の情報では、「i-FORCE MAX」の搭載は、北米など海外仕様のランドクルーザー250に限られる可能性が高い。
日本仕様のランドクルーザー250では、従来型キャリーオーバーとなる2.7L NA ガソリンの2TR-FE型と、2.8L ディーゼルの1GD-FTV型の2種類の採用が予想される。
ランドクルーザー250にも「GR SPORT」が設定されるという噂もあるが、パワートレインの強化まで盛り込まれるとは考えにくい。日本仕様に「i-FORCE MAX」が導入される可能性は低そう。
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現行型プラドの最終納期、予想通り2023年8月頃になりそう
現行型プラドは基本的にオーダーストップとなっている。ただし、キャンセル分の再販だろうか、2023年4月上旬ごろより、オーダー再開が確認されている。納期の目安として8月頃の工場出荷時期が示されており、これは150系の生産終了のタイミングと考えることもできる。この部分で判断する限り、150系の生産の遅れが、2023年終盤が予想されるフルモデルチェンジ時期に大きな影響を及ぼすことは無さそうだ。
現行型プラドは、2022年8月1日の改良モデル、特別仕様車の発売以降、約一ヶ月でオーダーストップとなっていた。この段階で納期は最長で1年前後になることが予想されていたが、生産ほぼ想定通りに進捗していることになる。
プラドもフルモデルチェンジを受けて新型となれば、300系ランドクルーザーのように、納期が長期化することが予想される。
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プラド後継は「250系」、日本向けサブネーム廃止の可能性
次回フルモデルチェンジで、従来型150系から新型は180系になるのではと予想されてきたが、これは新型250系の型式が使われる。300系が使われる2021年6月発売の新型ランドクルーザーに対する、弟分の250系ということになる。特に日本仕様では、これまで使われてきた「プラド」のサブネームが廃止となる可能性があり、「ランドクルーザー250」のモデルネームが与えられるかもしれない。
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新型プラド発売を前に、ランドクルーザー70も再販へ
また、ランドクルーザーシリーズでは70型の再販が噂されてきたが、オーストラリア仕様をベースにした、日本仕様の発売も2023年9月頃に実現しそう。
2023年10月は、ジャパンモビリティーショーの開催が予定されている。そのトヨタ車体ブースでは再販を果たした「ランドクルーザー70」が出品され、さらにトヨタブースでは発売を直前に控えた新型「ランドクルーザー250」の姿があるかもしれない。

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ランドクルーザー250でV6エンジン復活も海外仕様のみか
パワートレイン面で新型ランドクルーザー250に期待されることの一つが、V6エンジン搭載モデルの復活であった。
かつて、4.0L V6ガソリン(1GR-FE型)の設定が従来型プラドにあったが、これは2015年に廃止となっていた。
そして、TNGA世代の新開発V6エンジンとして登場したのが、新型300系ランドクルーザーで採用されたV35A-FTS型である。さらに、このユニットにハイブリッド化が施されたのが「i-FORCE MAX」である。
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新型ランドクルーザープラド250系はGA-Fプラットフォーム
新型プラドは、ラダーフレーム構造は引き続き採用されるものの、TNGA世代の最新GA-Fプラットフォームが導入され、軽量、高剛性化、低重心化といった基本性能が向上される。
同プラットフォームは、ランドクルーザー300のほか、レクサスLXでもフルモデルチェンジによる導入が完了しており、プラドへの導入が後回しとなっていた。
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プラドも生産増強、年度末2023年1~3月
半導体など自動車部品の供給不足が続く中、トヨタでも納期の長期化が問題となっている。その解消のため、年度末の2023年3月までは、トヨタは国内向けモデルの生産を強化していく動きがあった。
その対象車種のなかにプラドも含まれていたようで、2022年10月 1,980台、11月 2,450台、12月 2,420台であったプラドの販売台数は、2023年1月 3,070台、2月 4,310台、3月 6,110台と大きく増加していた。

新型プラドでも、従来型のユーザー層を継承、2列シートと3列シートを用意
新型プラドは、エンジンはキャリーオーバーとなるものの、ランドクルーザー300やレクサスLXで先行採用されてきたGA-Fプラットフォームの導入により車体構造から一新されることになる。それでも従来からのニーズに応えていくため、ボディサイズやホイールベースは大きく変わらないことが望まれる。パッケージングも2列シート5人乗りと、3列シート7人乗りが用意されることが予想される。
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従来型プラドはオーダーストップ中、モデル末期でも人気車種
現行型150系プラドは、2022年8月に価格改定と特別仕様車 TX“Lパッケージ・Matt Black Edition”が発売となったが、その後、約一ヶ月でオーダーストップとなっていた。前回フルモデルチェンジが2009年という、モデル末期車種とは思えないほどの人気ぶりである。
現在は、散発的にオーダーが再開されるケースはあるものの、基本的には150系プラドの実質的な販売は終了しているようだ。フルモデルチェンジに向けて、150系バックオーダーの生産と納車が進められている状況にある。
次期プラドでは、GA-Fプラットフォームの採用が予想される。これはラダーフレーム構造を取り入れたTNGA世代の最新プラットフォームで、既に300系ランドクルーザーをはじめ、レクサス・LXでも採用されてきた。搭載されるパワートレインは、現行型からのキャリーオーバーとなる、2.7L ガソリンと2.8L ディーゼルの継続採用が予想される。電動パワートレインの採用を予想する情報もあるが、これはモデル中期からになるかもしれない。
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ランドクルーザープラド、特別仕様車マットブラックエディション、2022年8月
トヨタ・ランドクルーザープラドの特別仕様車が、2022年8月1日に発売された。
新たな特別仕様車は、「TX“Lパッケージ・Matte Black Edition”」で、2021年に発売された特別仕様車「70th ANNIVERSARY LIMITED」は販売終了となる。
ランドクルーザープラド「Matt Black Edition」は、エクステリアの細部にマットブラック仕上げが採用されたモデルとなっている。
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プラド、マットブラックエディションの主な特別装備
- ラジエーターグリル[マットブラック塗装]&グリルインナーバー[マットブラック塗装]
- LEDヘッドランプ(オートレベリング機能付)[ブラックエクステンション]/ヘッドランプガーニッシュ[マットブラック塗装]/専用フォグランプベゼル[マットブラック塗装]
- 265/60R18タイヤ&18×7½Jアルミホイール[マットブラック塗装]
- バックドアガーニッシュ[マットブラック塗装]
- ルーフレール[ブラック]
- サイドターンランプ付オート電動格納式リモコンドアミラー[マットブラック塗装]
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ランドクルーザープラド 2022年8月1日、価格リスト
通常プラドの価格
通常プラドの車両本体価格は、ガソリンエンジン車が1万円の値上げとなる。近年は自動車価格の上昇が顕著であるが、ディーゼルエンジン車については値上りが免れた。
エンジン | グレード | 乗車定員 | 車両本体価格 (消費税10%込み) |
2.7Lガソリン | TX | 5名 | 3,676,000円 |
7名 | 3,834,000円 | ||
TX“Lパッケージ” | 5名 | 4,179,000円 | |
7名 | 4,337,000円 | ||
2.8Lディーゼル | TX | 5名 | 4,330,000円 |
7名 | 4,488,000円 | ||
TX“Lパッケージ” | 5名 | 4,839,000円 | |
7名 | 4,997,000円 | ||
TZ-G | 7名 | 5,543,000円 |
プラド特別仕様車「TX“Lパッケージ・Matte Black Edition”」の価格
2022年のプラドに設定される特別仕様車「TX“Lパッケージ・Matte Black Edition”」は、2021年の特別仕様車「70th ANNIVERSARY LIMITED」から仕様の多くが引き継がれており価格も大きく変わらない。ガソリン車は1万円の値上げ、ディーゼル車は価格据え置きとなった。
エンジン | グレード | 乗車定員 | 車両本体価格 (消費税10%込み) |
2.7Lガソリン | TX“Lパッケージ Matte Black Edition” | 5名 | 4,300,000円 |
7名 | 4,458,000円 | ||
2.8Lディーゼル | TX“Lパッケージ Matte Black Edition” | 5名 | 4,960,000円 |
7名 | 5,118,000円 |
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プラドは20年の歴史を超えて、4代目250系にフルモデルチェンジされる
ランドクルーザープラドは1990年に初代モデル(70系)が登場し、ショートボディの3ドア、ロングボディの5ドア3列シート車が設定された。搭載されるエンジンは、当初は直列4気筒 2.4L ガソリンの22R-E型が用意されたが、1993年のマイナーモデルチェンジで直列4気筒 2.7L ガソリンの3RZ-FE型に刷新され、さらに直列4気筒 3.0L ディーゼルターボの1KZ-TE型が追加された。
1996年には、90系2代目プラドへのフルモデルチェンジが実施された。ハイラックスサーフなどとプラットフォーム共用が進み基本性能が高められたものの、エクステリアについては初代モデルのコンセプトが踏襲された。エンジンについては3RZ-FE型と1KZ-TE型がキャリーオーバーされたほか、上級グレードにV型6気筒 3.4Lガソリンの5VZ-FE型を採用することでプレミアムイメージが高められた。なお、1999年のマイナーモデルチェンジの後期型では、フロントデザインが大幅変更されイメージチェンジが果たされた。
2002年にフルモデルチェンジ発売された120系プラドでは、高級プレミアム路線をより明確に打ち出してきたモデルとなった。引き続き3ドアショートと5ドアロングが設定された。V6の上級エンジンには、ガソリンの5VZ-FE型がキャリーオーバーされたほか、V6 4.0Lの1GR-FE型も採用され、V6イメージを高めた。さらに5ドアモデルについてはV8 4.7Lの2UZ-FE型エンジンを搭載したモデルがレクサスGX470として北米販売された。
その後、2009年に現行型の150系プラドがフルモデルチェンジ発売となった。国内向けには3ドアショートボディは導入されず、5ドアロングボディの販売に絞られた。プラットフォームは基本的には先代型からのキャリーオーバーである。2015年にはダウンサイジングのトレンドの中、国内向けV6エンジン車が廃止となる。新たに直4 2.8L直噴ターボディーゼルを導入し、環境性能と動力性能が両立された。
2017年のマイナーモデルチェンジでは、フロントデザインがリフレッシュされ、先進的なイメージを高めている。

プラドのフルモデルチェンジによる250系登場後、150系のリセール価格の値下がりを気にする声も
一方で、プラドのフルモデルチェンジを遂げ、250系が市場に出回ると、150系のリセール価格の値下がりを心配する声もある。
特に14年ぶりのフルモデルチェンジということで、エクステリアデザインの印象も大きく変わることになるだろう。特に、装備面で大幅な進化が予想され、旧型となる150系が見劣りする部分となりそう。
しかし、パワートレインについては初期モデルはキャリーオーバーされるという公算が大きく、ここでは新旧で差が付きにくいのではないか。
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2021年6月の一部改良、ランドクルーザープラド70周年特別仕様車、車両価格429万円から
ランドクルーザーシリーズは今年で生誕70周年となる。プラドに特別仕様車 TX“Lパッケージ・70th ANNIVERSARY LIMITED”が設定され2021年6月に発売となった。
ランドクルーザーシリーズは、ジープBJ型として1951年に警察予備隊への納入を目指して開発されたモデルを起源とする。結局、この入札は三菱・ジープに敗れ、納入を果たすことができなかったわけだが、国家地方警察のパトロールカーとして採用されたことで、ランドクルーザーの歴史がスタートした。
今回の特別仕様車は、TX“Lパッケージ”をベースに装備に加え、ブラックを基調とした外装と、高級感を高めた内装を特徴とする。
ランドクルーザープラド特別仕様車の車両価格は、429万0000円~511万8000円に設定された。
エクステリアでは、ブラック塗装を施したラジエーターグリル、ヘッドランプガーニッシュ、18インチアルミホイールを装備。インテリアでは、専用色サドルタンの本革シート表皮、本革センタークラスターサイドニーパッドが採用される。また、70th ANNIVERSARYのロゴが入った専用サイドエンブレムやフロアマットは販売店装着オプションとして用意される。
通常ランドクルーザープラドも一部改良
そして、通常ランドクルーザープラドも一部改良を受け、インテリジェントクリアランスソナーの標準装備化に加え、19インチアルミホイールが新デザインとなった。
ランドクルーザープラド通常モデルの車両価格は、366万6000円~554万3000円となる。
この一部改良に関しては、小さな程度に留まったと見ている。フルモデルチェンジのタイミングが遅れるプラドであるが、既にモデル末期であることには変わりなく、現行型終盤の販売体制に移行しつつある。
