次期ティアナの直4 2.5L+スーパーチャージャー+ハイブリッドエンジンを開発中

日産

ティアナが2013年フルモデルチェンジ、日産が過給器付きハイブリッドを開発中

ティアナが来年2013年にフルモデルチェンジを受ける見込みだ。先行して北米では新型ティアナに相当する新型アルティマが今月の2012年6月にも販売を開始する予定で、打倒トヨタ・カムリに向けての準備を進めている。

日本仕様の新型ティアナは、ハイブリッドがメイングレードになることが予想されており、そのハイブリッドシステムはこれまでの日産車には無い新しいものになるとされている。日産は、直4 2.5L+スーパーチャージャー+電気モーターという、ハイブリッドエンジンに過給器を組み合わせたシステムの開発を進めている。

(写真は現行ティアナ中国仕様)
ティアナ 中国仕様2012

新型ティアナから、日産車のハイブリッド化が進む

新型ティアナに搭載される新型ハイブリッドは、現行のフーガハイブリッドの1モーター2クラッチ式のハイブリッドシステムがベースの技術となっている。これをまずFF化し、ガソリンエンジンはV6 3.5Lから直4 2.5Lへ変更される。このダウンサイジングによって不足するトルクは、スーパーチャージャーと電気モーターの両方で補うことになる。
また、フーガハイブリッドでは最高出力50kWのモーターが採用されていたが、ティアナハイブリッドではもっと小さな出力のモーターに置き換えられる見込みだ。恐らく、この狙いはバッテリー容量の削減によるコストダウンにあると想像する。フーガハイブリッドには大容量のリチウムイオンバッテリーが装備されているが、ティアナハイブリッドではこれが縮小されるか或いは低価格なニッケル水素バッテリーに変更される可能性もあるだろう。

この2.5Lスーパーチャージャーハイブリッドエンジンは、新型ティアナへの搭載を皮切りに他の日産車種へも搭載されていく。エルグランド、ムラーノといった直4 2.5LエンジンおよびV6 3.5Lエンジンを搭載しているクラスのハイブリッド化が順次行われていくと予想されている。

(写真は北米の新型アルティマ)
次期ティアナとされるアルティマ

新型ティアナ=新型アルティマの登場で、北米では非ハイブリッドのミドルセダン対決、アルティマ vs カムリが行われようとしている。これが2013年の日本ではハイブリッド対決に発展するだろう。新型ティアナハイブリッドのJC08モード燃費は、現行カムリハイブリッドの23.4km/Lを超えてくるはずだ。

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